Excelで管理するデータには、人名や地名など難しい漢字が使用されていることがあります。誰が閲覧してもデータの読みを正しく理解するために、ふりがなが表示されていると便利です。
そこで今回は、ふりがなの表示の役立つ「PHONETIC関数」の意味や使い方をご紹介します。
PHONETIC関数とは
PHONETICとは、「音声上の」「発音に即した」といった意味を持つ言葉です。読み方は「フォネティック」です。
ExcelにおいてPHONETIC関数とは、「文字列のふりがなを表示することができる関数」です。式で示すと、「=PHONETIC(セル)」となります。
PHONETIC関数の使い方
どのような流れで文字列のふりがなを表示するか、PHONETIC関数の実際の使い方をご紹介します。
図1のA1セル、A4セルにある名前のふりがなをA2セル、A5セルに表示させるとします。
まず、A1セルから実行すると、
- A2セルに「=PHONETIC()」と入力
- ()にA1と入力
- Enterキーを押す
といった流れになります。
A5セルも同様に行うと、図2のようにふりがなが表示されます。
ふりがなの表記を修正したい
A4セルには「鈴木幸子(スズキユキコ)」と表示されましたが、実は「鈴木幸子(スズキサチコ)」さんだった場合、ふりがなの表記を修正しなくてはなりません。
その場合どのように対処すればいいか、ふりがなの修正方法をご紹介します。
- A4セル(元のデータ)を選択する
- ホームタブの上の「亜(ア)」の横にある「▼」をクリックします
- 「ふりがなの編集」をクリック
ふりがなの入力画面が出てくるので、正しいふりがなに修正します。
ふりがなの表示形式を変更したい
ふりがなの表示形式は、「ひらがな」「全角カタカナ」「半角カタカナ」の3種類あります。
変更方法は、途中までふりがなの表記の修正と同様の経路を辿り、「ふりがなの設定」をクリックして表示形式を選択するだけです。
ご自身の好みやデータを管理しやすい表示形式を選択しましょう。
まとめ
PHONETIC関数によるふりがな設定ではなく、「亜(ア)▼」ボタンから「ふりがなの表示」を選択すると、同じセル(文字列の上)にふりがなが現れます。別のセルに表示するPHONETIC関数に比べて文字サイズは小さいです。
この書式タブからは、PHONETIC関数のときと同様の方法で、ふりがなの表示形式や表記の修正が可能です。PHONETIC関数でもふりがなを表示させていた場合、変更内容は同じく適用されます。
※Excel for Macでは、「亜(ア)▼」ボタンではなく「abcA」ボタンになります。
このようにふりがなの表示方法は2種類ありますが、情報の視認性や活用のしやすさを考えてふりがなの設定を使い分けると情報の整理に役立つでしょう。