ある数値の集団の中で任意の条件を満たすものの合計を返すときに非常に便利なSUMIF関数ですが、実はSUMIF関数は条件は一つしか指定できません。
そんなSUMIF関数を拡張することができるのが、EXCEL2007から追加されたSUMIFS関数です。SUMIFS関数によって、例えばSUMIF関数が営業担当ごとの売上や商品ごとの売上しか集計できなかったことに対し、営業担当ごとの商品売上などのデータを求めることが可能になります。
SUMIFS関数とは?
SUMIFS関数は指定した複数の条件を満たす範囲内の値を合計する関数です。
範囲については、条件に応じて個別に設定することができます。
SUMIFS関数の書式
=SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2)
合計範囲
集計の対象となる範囲を指定します。
条件範囲1
条件1に該当するかどうか、評価するセル範囲です。数値か数値を含む名前、配列、参照のいずれかが含まれている必要があります。
条件1
集計の対象となるセルを定義する条件を指定します。数値、式、セル範囲、文字列、関数で指定します。
条件範囲2
条件2に該当するかどうか、評価するセル範囲です。数値か数値を含む名前、配列、参照のいずれかが含まれている必要があります。
条件2
集計の対象となるセルを定義する条件を指定します。数値、式、セル範囲、文字列、関数で指定します。
※条件が3つ以上の場合は、条件の追加される数だけ、条件範囲と条件を追加していくことで対応可能です。
SUMIFS関数の使用例
複数の商品売上データから、ある営業担当における商品Aの売上だけを集計する例を見てみましょう。
このとき、G3のセルにはSUMIFS関数が入っており、条件として①「営業担当名が”佐藤”であること」②「商品名が”A”であること」が指定されています。
その条件に対応している条件範囲がそれぞれA3からA15とB3からB15となります。
条件と条件範囲に基づき、合計範囲であるC3からC15で集計を行った結果を返しています。