【UXの迷信】デザインはダミーテキストで行ってよい?

Zoltán Gócza

ZoltánはCentralway(チューリッヒのソフトウェア企業)のUXデザイナー長。元UstreamのUXディレクター。美しく、且つ使えるプロダクトを作ることに情熱を燃やしています。

この記事はUX Mythsからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Myth #19: You don’t need the content to design a website

多くのデザイナーが、ダミーのテキストや画像(リプサム)を使って、カンプやワイヤーフレームを作成しています。ダミーテキストを使ったデザイン作業は見た目にはよく映るかもしれませんが、実際のデザインではありません。最悪の場合、コンテンツ自体の価値を下げるという、過ちまで犯してしまいかねません。

ユーザーは“コンテンツを見たり読んだりするため”に来ているのです。デザインを見るために来ていません。コンテンツはUIデザインにおいて、最も重要な要素です。ユーザビリティテストでは、シンプルにレイアウトされたクオリティの高い文章は、かっこよくレイアウトされた標準以下の文章よりも、断然よい結果を出します。

なぜ実際のコンテンツをベースにデザインしなくてはいけないのか?

・デザイナーの Luke Wroblewskiは、「ウェブデザインでダミーのコンテンツや情報を使うことで、非現実的な前提をもとにしてしまったり、重大な欠陥となりうるデザインを結果として作り上げてしまうことがある」と述べている。また、こういったデザインは通常、実際のコンテンツを入れてみると失敗作だということがわかると『ダミー(リプサム)に死を』で説明している。

あるインタビューで、コンテンツ作成スペシャリストのKristina Halvorsonは、コンテンツの内容に従ってデザインが決定されるべきであり、レイアウト全体がコンテンツをサポートするように作られなくてはならないと述べている。

・デザインファーム37signalsが発行している『Getting Real』では、ダミーテキストを用いてデザインされることの危険性を説明している。「ページの見え方をダミーテキストが変えてしまう。テキスト・ベースのコンテンツでは、本来<ページに訪れて読むべき価値のある情報>として、テキストが扱われるべきなのに、(ダミーテキストを用いてデザインすると)体裁だけ「文章の形をした塊」とでもいうような、単なるヴィジュアル的なデザイン要素になりさがってしまう」と述べている―Use Real Words

・同著ではまた「コピーライティングもまた、インターフェースデザインのひとつである。素晴らしいインターフェースは“書かれる”ものなのだ。ピクセルも、アイコンも、書体も一つ一つが全て大切であるのならば、文字だって1字1字が大切なのだ」と述べている―Copywriting is Interface Design

・Jakob Nielsenは、ツイッター投稿記事『Iterative Design(反復設計)』でコピーライティングの重要性を述べた投稿の中で、「文章はUIである」と言い切っている。

・「コンテンツはデザインより優先される。コンテンツ不在のデザインはデザインではない。それは装飾である」と言うのは、ウェブデザイナー兼執筆者のJeffrey Zeldman

Lorem Ipsum is Killing Your DesignsThe Importance of Copywriting in Web Design. では、ダミーテキスト(リプサム)ではなく、実際のコンテンツを使用したデザイン・アプローチの実践法を詳しく説明している。

・ダミーコンテンツ(リプサム)はとにかくひどい結果になるということを覚えておいてもらいたい。

・ダミーコンテンツ(リプサム)を使う時に唯一言い訳としていいのは、「ギャングスタ用リプサム作成」ぺージを使っう時くらいである。


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