PHPにはさまざまなバージョンがあり、利用可能な機能も異なります。PHPでWebアプリケーション開発を行う場合にはどのバージョンがサーバにインストールされているかをあらかじめ確認し、知っておく必要があります。バージョンの確認方法は主に2通りあります。
コマンドでの確認
サーバにログインしコマンドを入力できる場合、簡単なのは php -v と入力することです。
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php -v PHP 5.3.8 (cli) (built: Aug 23 2011 11:50:20) Copyright (c) 1997-2011 The PHP Group Zend Engine v2.3.0, Copyright (c) 1998-2011 Zend Technologies |
ただし、レンタルサーバなどの場合、この方法が使えない場合が多いです。
phpinfoでの確認
レンタルサーバなどコマンドが直接入力できない環境の場合、スクリプトでバージョンを確認できます。最も簡単な方法は phpinfo 関数を使用することです。
単に phpinfo(); と行うだけでインストールされているphp関連情報が表示されます。
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<?php phpinfo(); ?> |
これだけのみ書かれたphpファイルを作成し、サーバに配置します。そして、このphpファイルを見ると以下のような情報が得られます。
PHPのバージョンは一番上に表示されています。その下にはOSの情報や使用しているサーバの情報、PHPに組み込まれているライブラリの情報などが表示されます。
レンタルサーバを最初に使う際にはこれを使って環境を確認しておくと良いでしょう。
まとめ
PHPではバージョンによってできることに違いがありますので、これらの方法であらかじめサーバのバージョンを確認して開発をはじめましょう。最後に5.0以降のバージョンによって追加された主な機能をまとめておきます。
5.0 | オブジェクト指向の強化。simpleXMLが利用可能など。 |
5.1 | PDOの標準化など |
5.2 | DateTimeクラスの追加、JSONの関数追加など |
5.3 | 名前空間、無名関数のサポートなど |
5.4 | 配列の短縮構文追加など |
5.5 | ジェネレータやfinallyの追加など |
5.6 | 可変長引数リストの追加など |