PHPでは処理を分けるサブルーチンのことを関数(function)と呼びます。
PHPは関数を使わずに処理を記述することができますが、関数を使って処理を分けることで長いプログラムをより効率よく記述することができます。
最も簡単な使い方
例えば以下のようなプログラムがあるとします。
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echo "計算します"; echo 3*5; echo "計算終了"; |
このとき、2行目の処理のみを関数にしてみます。
関数は以下のように書きます。
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function keisan(){ echo 3*5; } |
まず、function と書き、次に関数の名前(ここではkeisan)を書きます。
次に() を書き、{} を書いてその中に処理の内容を書きます。
この関数を呼び出すには keisan() と書きます。
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echo "計算します"; keisan(); echo "計算終了"; |
引数を使う
この関数の例では、3*5しか計算できません。
しかし、引数を使えば、関数を呼び出す際に計算したい値を与えることができます。
以下の例では関数を呼び出す際に3と5を渡しています。
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keisan(3,5); |
このようにデータを渡す仕組みを「引数」と呼びます。
関数側では以下のようにしてこの引数を受け取り利用します。
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function keisan($num1,$num2){ echo $num1 * $num2; } |
関数名の後の()の中に変数名を並べます。
この変数で渡された値を受け取ることができます。
戻り値を使う
関数で処理を行った結果を呼び出し元で使用したい場合があります。
例えばこのkeisan関数の場合、計算結果を呼び出し元で得たい、というような場合です。
このような場合、戻り値を使います。戻り値は関数の中でreturn 命令を使い呼び出し元に戻す値です。
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function keisan($num1,$num2){ return $num1 * $num2; } |
この戻り値は以下のようにして呼び出し元で受け取ることができます。
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$kotae = keiasan(3,5); |
あるいは、echoなど値を利用する場面で使うことができます。
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echo keiasan(3,5); |
まとめ
関数を使うことで何度も繰り返す同じような処理はまとめることができます。
また、長すぎる処理を関数に分割してわかりやすくすることもできます。
関数を上手く使ってわかりやすいプログラムを作りましょう。