【UXの迷信】ユーザビリティテストは時間とお金がかかるもの?

Zoltán Gócza

ZoltánはCentralway(チューリッヒのソフトウェア企業)のUXデザイナー長。元UstreamのUXディレクター。美しく、且つ使えるプロダクトを作ることに情熱を燃やしています。

この記事はUX Mythsからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Myth #22: Usability testing is expensive

ユーザビリティテストは高価な設備のある研究所が必要で、何週間もかかる高コストなものだという通説が、多くの組織の中でまかり通っています。

ですが実際には、ユーザビリティテストはスピーディーに実施でき、比較的安いです。高価なプロトタイプも必要ありません。ハイテクとは程遠い紙のプロトタイプでも、価値のある結果を生み出すことが出来るのです。また、被験者もそれほどたくさん必要なわけではありません。ユーザーが5人もいれば特定のテストを十分行えますし、被験者はゲリラ方式でも募集することが出来ます。多くのプロジェクトは、離れた場所から行うリモートテストや、かなり極端な部類のテストなども実行できます。

ユーザビリティテストを安く抑えるには?

・『The Handbook of Usability Testing』を著したDana Chisnellは、研究所などは用意せず、予算を抑えた状態での実験で、素早く結果を洞察することを薦めています。Quick and Dirty Usability Testing: Step Away from the Book

Jared Spoolによれば、ほとんどの場合、研究所は必要ありません。それどころか、研究所のような専門的な場は被験者の注意をそらしてしまう恐れがあります。Streamlining Usability Testing by Avoiding the Lab

Jakob Nielsenはいかにユーザビリティのテストを低予算に抑え、かつスピーディーに行うかを議論し、「手段は極めて多種多様で、状況に応じてスケールアップしたりスケールダウンすることもできます」と論じています。 Misconceptions About Usability / How Many Test Users in a Usability Study?

Jakob Nielsenによれば、普通は5人のユーザーのデザインをテストすれば十分ですWhy You Only Need to Test with 5 Users。彼は「それ以上対象を増やせば、得られる情報量は反比例して少なくなる」とも言います。しかし、完璧なWebサイトの徹底的なテストには、より多くの人数が必要だということは忘れないでください、とも付け加えています。

・『Don’t Make Me Thinkという書籍で、Steve Krugユーザビリティの最大の問題を引き出すためには、3〜4人の被験者で十分だと述べています。

Usability Testing on a Budgetという記事において、何人かの専門家はユーザビリティテストを低予算に抑えた経験を話しています。余分な要素を省いたり研究所をなくしたり、インフォーマルな対応にしたりするなどといった経験です。

UXmattersは極端なユーザビリティテストの長所や短所を議論し、それが「顧客が比較的シンプルで直線的な課題を解決するためにインターフェースをどう使うかという、非常に焦点を絞った疑問がある場合に最も効果的」だと論じています。 Unmoderated, Remote Usability Testing: Good or Evil?

・リモートテストが必ずしも経済的なわけではありません。UXmatters他の記事では、記者の経験上、直接会って行うユーザビリティテストの方が経済的だと主張されています。

Nate Boltは、ラフで素早いリモートテストの手法とWebアプリケーションの例を集めています。Quick and Dirty Remote User Testing

・リモートテストに関する他の手段は、こちらの広範囲にわたるリストをご覧ください。

テストに賛同してもらうためにはどうすれば良い?

Christine Perfettiが確立した、顧客を説得するテクニックに関してはこちらをご覧くださいFive Techniques for Getting Buy-In for Usability Testing

Dana Chisnellインタビューにおいて、企業がユーザビリティテストをする際は、何を根拠としてデザイン決定を行っているのかを調査するのがよいとアドバイスしています。「どうやってデザイン決定をしているのかをよく掘り下げてみてください。ユーザーリサーチやユーザビリティテストもせずに、どうしてそれが適切なデザインだと言えるのでしょうか?」

・「商品はすでに完璧な状態だ」とか「ビジネスが滞ってしまう」などと言ってユーザビリティテストを避けようとすることに対する反論としては、次の議論をご参照ください。4 ways to combat usability testing avoidance


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