デザインをするとき、「あの作品みたいなフォント」のようにイメージしたり、説明したりすることはないですか?
今回は有名なアニメ作品の中でもフォントが特徴的なものを集めてみました。
マティス-EB
アニメのフォントとして必ず引き合いに出される定番フォントがマティス-EBです。こちらは「新世紀エヴァンゲリオン」の題字で使用されていることで有名ですが、元のフォントを見ればわかるように、使用の際にはかなり横幅を圧縮しており、独特の緊張感を醸し出しています。
ラグランパンチUB
こちらは見覚えのある方も多いのではないでしょうか。作中にもタイポグラフィを大胆に使ったことで話題になった「キルラキル」のフォントです。そのインパクトあるボールドさと、大胆な赤と文字づかいでラグランパンチはキルラキルフォントとして一躍有名フォントとなりました。
ゴシックMB101
モリサワフォントに収録されている、使い勝手のいいシンプルなゴシックですが、こちらは「サマーウォーズ」のタイトルロゴのベースとして使われています。同作品の監督の細田守氏の他の作品である「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」などのロゴも同じようにゴシックMB101をベースにしています。
ネオプラスR
こちらはカタカナオンリーのフォントですが、「ラブライブ!」で使われているフォントです。このフォントを赤よりのピンクにして斜体にすればそれっぽくなりますね。こちらのフォントもラブライブ!の人気とともに認知度が急上昇しました。
DFP新宋体
DFP新宋体を細長くして斜めにすると、「化物語」のタイトルロゴになります。かなり細めなフォントなので、作品のタイトルとしては少しレアなケースかもしれません。
PIXymbols FAR Marks
今回唯一の英字フォントですが、PIXymbols FAR Marksの字間を空けて、横にかすれるようなエフェクトを所々に入れれば「PSYCHO-PASS」のタイトルロゴになります。このフォントはデフォルト状態だと字間ゼロという珍しいフォントです。
TP明朝
TP明朝は現代の高画質デバイスに向けてデザインされたフォントで、「アルドノア・ゼロ」の題字などで使われました。HD世代に生まれたフォントとして、大きい画面に小さい字などの状況でもきちんと可読性を追求したデザインとなっており、フォントの種類に「コントラスト」という評価項目のある、まさに新世代のフォントです。
新ゴ
新ゴはモリサワフォントでも人気の高いゴシック系フォントですが、実は「進撃の巨人」でも使われています。新ゴも他同様に太さによってだいぶ印象が違うフォントになりますので色々ためしてみるといいかもしれません。
おまけ:めんまフォント
今回唯一ダウンロード&配布自由のフォントになりますが、タイトルにもある通り、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」通称「あの花」のめんまの可愛らしい手書き文字を模したフォントになります。こちらはアニメ公認でダウンロード配布しており、ひらがなのみの対応となりますが、独特の柔らかさを持ったフォントです。
まとめ
タイトルロゴの場合など、これらのフォントはあくまでベースになっており、厳密に言うとそこからすこし調整したりするので、印象が違うものもあったかもしれません。
これらをお持ちの方は、タイトルロゴデザインの勉強として元作品のロゴをシミュレーションしてみると、色々な気付きがあって楽しいと思うのでぜひ試してみてください!