【UXの迷信】ユーザビリティテスト=フォーカスグループ?

Zoltán Kollin

Zoltánはウェブアプリケーションやインターネットを愛してやまない、Mito(ブダペストの広告代理店)のUXデザイナーです。

この記事はUX Mythsからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Myth #26 Usability testing = focus groups

ユーザーからフィードバックを集めるとき、ユーザビリティテストとフォーカスグループ(定性調査の一種)は、目的が全く異なるにも関わらず、よく混同されてしまっています。

フォーカスグループはユーザーの言葉を評価します:たくさんの人が集まり、与えられた話題について感じたことや態度、考えなどを議論し、それぞれの動機や好みを語ってもらうものです。

その一方、ユーザビリティテストは、ユーザーに鍵となるタスクを課し、そのパフォーマンスやエクスペリエンスを分析することで、人がどうプロダクトを使っているかを観察することです。

二つの研究メソッドの違い:

・それぞれ目的が違います。Chris Giegerは彼の記事でこうまとめています。「フォーカスグループは人の感じ方や意見を理解するもので、それに反してユーザビリティテストは人がどう物を使うかを学ぶことだ」。Zanzaraの総合白書(PDF)は「フォーカスグループは人が何を欲しているかを、ユーザー研究は何かがうまくいくかどうかを教えてくれるもの」と言っています。

・調査プロセスが全く違います。フォーカスグループ調査はターゲットユーザーと議論するということを暗示する一方、ユーザビリティテストはユーザーにタスクを与え、観察するものです。フォーカスグループ調査はそれに加え、参加者はグループであることが多いですが、ユーザビリティテストは1対1で行われるのが普通です。

・人の言うことと実際の行動は、必ずしも直結しません。Jakob Nielsen曰く、この二つのメソッドで最も大きな違いは、フォーカスグループは「顧客がそうすると主張すること」を明かしてくれるだけであって、「実際に顧客がどうプロダクトを操作するか」は教えてくれません。Cardinal Pathはこの二つのメソッドの比較を素晴らしい記事にまとめてくれています。更に詳しいソースはMyth #21: People can tell you what they wantをご覧ください。

・二つのメソッドは、開発の異なる段階で実施されるべきものです。フォーカスグループは、ターゲットユーザーを発見するためにプロジェクトの初期段階で実施すべきですが、ユーザビリティテストはWebcredibleの記事が指摘するように、プロジェクトが終了したかテスト段階に入った後でサイトのパフォーマンスを評価するために実施されるべきものです。

・つまり、「フォーカスグループはユーザビリティテストではない」とSteve Krugは『Don't Make Me Think』で非常に簡潔にこの迷信が偽りであることを証明しています。

・「フォーカスグループは価値がない…フォーカスグループはグループダイナミクスに偏りすぎた人工的な構成物だ」とErika Hallは言っています。


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