日本語のフォントはとにかく漢字が多いので、英語のフォントに比べると無料のフォントの種類が限られます。デザイナーであれば、日本語のフォントは有料で購入している人も多いかと思いますが、スポットで使いたい場合など、なかなか手を出しづらいのが現状です。
そこで今回は汎用性の高いゴシック体の日本語のフリーフォントを集めてみました。
※細かな規約はサイトごとで異なるのでダウンロードするときはよく確認しましょう。
※4/9 0:00 10選といいながら9つしかなかったので1つ追加しました
Mgen+ (ムゲンプラス)
「Mgen+ (ムゲンプラス) 」は、フリーフォントである「M+ OUTLINE FONTS」をベースに、含まれていない漢字・記号をAdobeとGoogleが共同開発した「源ノ角ゴシック(Source Han Sans/Noto Sans CJKの日本語部分)」で補い、さらに豊富な漢字や記号を使えるようにした合成フォントです。収録文字数は14,000文字以上。商用・非商用問わず使用できますが、フォントファイルの再配布の際などには一部条件があります。
ぼくたちのゴシック2
以前からある「ぼくたちのゴシック」がリニューアルされたもので、ハネが柔らかく、全体的に丸みを帯びた形になっています。親しみやすさや子どもらしさが現れています。Apache License 2.0 に沿っていれば、非商用から商用まで広く利用できます。
源暎ゴシック
「源ノ角ゴシック(Source Han Sans)」を高度な組版機能を持たないソフトでも、ある程度見栄えが良く見えるように改変したフォントです。「源暎ゴシックP」「源暎ゴシックN」「源暎ゴシックM」の3種があります。日本語部分を詰めないで利用したい場合は「源暎ゴシックN」か「源暎ゴシックM」を利用します。横組み向けのフォントです。SIL Open Font License 1.1 で定められた制限のもと個人利用、商用利用、再配布や改変、改変物の配布を行うことができます。
かんじゅくゴシック
レトロな雰囲気と、ガタガタとしたラフなラインが特徴です。ゴシック体ですが、明朝体にも似ているフォントです。ひらがな、カタカナ、アルファベットはオリジナルで漢字はIPAexゴシックを改良したフォントで補われています。基本的にはIPAフォントライセンスの範囲の限りで個人利用、商用利用問わず利用できますが、オンラインのアプリ・プログラム・ゲーム・ウェブフォントとしての利用はできません。
超極細ゴシック体
「M+ OUTLINE FONTS」をベースにさらに細く加工と調整を加えたとにかく細いゴシック体フォントです。非常に細いため、小さな文字サイズでの使用の場合、印刷した時には見えなくなる可能性があります。 利用に制限はなく、改変や再配布も可能です。
源柔ゴシック
「源ノ角ゴシック(Source Han Sans/Noto Sans CJKの日本語部分)」をTrueType 形式に変換し、角を丸める加工を行い丸ゴシック風にしたフォントです。丸みの量が異なる3種類が用意されています。SIL Open Font License 1.1 のもと、商用・非商用問わず使用できますが、フォントファイルの再配布の際などには一部条件があります。
ほのか丸ゴシック
「ほのか丸ゴシック」フォントは少し癖のある曲線のかなを収録した丸ゴシック系の日本語フォントです。漢字等はひとつ上で紹介しているオープンソースフォント「源柔ゴシック」を利用して補っています。かな文字が小さめにデザインされています。落ち着いた雰囲気や懐かしさ、哀愁を演出したい場面で特に効果的なフォントです。「源ノ角ゴシック」「M+ OUTLINE FONTS」「源柔ゴシック」のライセンスの許可する範囲で商用利用が可能です。
JKゴシックM
ひらがな・カタカナが女子高生が手書きしたように丸みを帯びているかわいらしいフォントです。漢字は「M+ OUTLINE FONTS」で補っています。細字の「JKゴシックL」もあります。また、フォント製作者は女子高生ではないようです。著作権を侵害しない限り、利用に制限はありません。
TowerGothic KT
かなりウェイトが太くどっしりとしていてインパクトがあるカタカナフォントです。タイトルロゴや見出しに向いています。商用利用は可能ですが、サイトの運営会社さんが使用実績として参照されることがあるそうです。規約によりフォントデータのコピーとそれに準ずる行為は禁止されています。
やさしさゴシック
ぼくたちのゴシックとはまた違ったやわらかさを持ったゴシックです。こちらもIPAフォントやM+フォントのライセンスが適用されるので、アプリなどに埋め込む際には注意が必要です。
まとめ
ベーシックな「源ノ角ゴシック」や「M+ OUTLINE FONTS」を用途によって改変したフォントも多いですね。
今回紹介したフォントを配布しているサイトでは他にもフォントを制作されているのでそちらもチェックしておくといいかもしれません。