制作現場が幸せになれる開発プロセス「デザインスプリント」

nakanishi hiromitsu

猫が好きなWebディレクター、ときどきライター。過去、メルマガ運用、EC担当営業、リニューアル案件などデザインとコーディング以外、いろいろ経験。今後もいろいろやっていく予定。

Google Venturesがスタートアップ支援のために作り出した、「デザインスプリント」という開発プロセスがあります。

短期間でプロジェクトを回す手法で、今話題のフレームワークです。今回はメンバーズキャリアではそのデザインスプリントをワークショップとして開催することにしましたので、簡単なレポートをお届けします。

「デザインスプリント」を実践的に体験する

当日はデザインサテライツの小島さんを講師に迎え、「【ワークショップ】Google Venturesの手法「デザインスプリント」を実践的に体験しよう」として社員だけでなくオープン講座として開催しました。

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小島さんは2015年に20回以上、デザインスプリントを体験しているベテラン。わかりやすく、デザインスプリントの説明をして頂き、ワークショップの最中も、メリハリの効いたトークで会場全体を盛り上げてくれました(ちなみに私は、ファシリテーターとして参加しました)。

デザインスプリントは以下のようなステップで進んでいきます。

SET THE STAGE 準備
MONDAY : UNPACK 月曜:情報共有
TUESDAY : SKETCH 火曜:アイデア出し
WEDNESDAY : DECIDE 水曜:アイデア決定
THURSDAY : PROTOTYPE 木曜:プロトタイピング
FRIDAY : TEST 金曜:ユーザーテスト

つまり、1週間で、課題解決を次のステップまで持っていく手法となります。

本当は5日間必要ですが、今回のワークショップは2時間の短縮版にし、参加者にはそのエッセンスを体験してもらいました。

初体験でも短時間でも結果を出すことが大事

プログラムとしてはこちらで用意した「スマホ版サイトのファーストビュー改善」という課題を情報共有、アイデア出し、アイデア決定、プロトタイピングの各タスクを5分~15分単位のスケジュールでこなしてもらいました。

プロトタイピングでは、課題のサイトの改善案をイラストとして各チーム、発表。

最後の懇親会をユーザーテストとして、みんなで意見交換をする、という流れでした。

ファシリテーターとしてチームをみていると、10分、15分の短時間でも参加者の個性がわかります。積極的な人は常に積極的で、デザイナーはイラストを描くし、コンサル系の人は説得力のある主張をする。自分の職種にあった表現をするものです。

また、短時間でも交流しているうちに自然と役割が決まってきます。最後のプロトタイピングでは、チームのディスカッションで作成したラフ案を清書するのですが、自然と、デザイナーが手を動かして仕上げました。

もちろん、私もファシリテーターとしての役割も忘れず、時間配分を伝えたり、ディスカッションのときには、盛んになるよう促したりしていましたが、話が盛り上がっているときに、残り時間がないことや方向性が違うことを伝えるのは難しいですね。ただ、デザインスプリントは、短時間で結果を出してこそ、意味があるフレームワークなので、さりげなくゴールへと導くように仕向けました。

デザインスプリントの普及でWeb業界をもっとハッピーに

いい結果を出すために時間をかけるのではなく、限られた時間の中でベストの解決策を出す。なかなか難しいことですが、これもトレーニング次第で出来ていくのはないか、と思っています。

最後の懇親会では、各チームの作品を見ながら、みんなで意見交換、という「ユーザーテスト」を実践。「こういう考え方もあるんだね」「このデザイン、海外サイトっぽいよね」などいろいろ意見が交わされます。

また、参加者から「実際に開発の現場で5日で終わらせるのは、ちょっと…(無理ですよね)」と相談されたり、「何とか取り入れて運用したいな」など意見を聞けたのが嬉しかったです。

デザインスプリントが広まり、制作現場がスピード感をもって進行するようになれば、Web業界はもっともっと、働きやすい環境になると思います。


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