セルの表示内容を条件の組み合わせに応じて変えたい時、AND関数、OR関数を使うと便利です。今回は、これらの関数についてと基本的な使い方を紹介します。
AND関数
複数の条件がすべて成立しているかどうかを調べる関数が、AND関数です。
=AND(条件1, 条件2, …)
条件が成立していれば「TRUE」、成立していなければ「FALSE」を返します。条件は255個(EXCEL2013)まで指定できます。
OR関数
複数の条件が少なくとも一つは成立しているかどうかを調べる関数が、OR関数です。
=OR(条件1, 条件2, …)
AND関数と同様、「TRUE」または「FALSE」を返します。条件は255個(EXCEL2013)まで指定できます。
基本的な使い方
全ての条件が成立するかを判定するAND関数
例として、以下のようにA列~C列に氏名、年齢、性別が記入されているとします。
ここで、「20歳未満かつ男」かどうかを判定したいとします。そして、判定結果はD列にTRUEまたはFALSEで表示するとします。(TRUEは条件が成立、FALSEは不成立を意味します。)
1. 判定結果を表示させるセル(D2)を選択し、関数の挿入ボタン「fx」をクリックします。
2. 関数の挿入ウインドウが開くので、「関数の分類(C)」で「論理」を検索し、「関数名(N)」の中から「AND」を選択して「OK」ボタンをクリックします。
3. 関数の引数ウインドウが開くので、AND関数の引数欄に、それぞれの条件となる数式を1つずつ入力していきます。
以下のように結果が表示されます。
4. あとは必要に応じて、D2セルの式をオートフィル機能などを利用してD6セルまでコピーします。
すると、すべての判定結果が表示されます。
いづれかひとつの条件が成立するかを判定するOR関数
AND条件の例のようにA列~C列に氏名、年齢、性別が記入されているとします。
ここで、「30歳以上または女」かどうかを判定したいとします。そして、判定結果はD列にTRUEまたはFALSEで表示するとします。
1. 判定結果を表示させるセル(D2)を選択し、関数の挿入ボタン「fx」をクリックします。
2. 関数の挿入ウインドウが開くので、「関数の分類(C)」で「論理」を検索し、「関数名(N)」の中から「OR」を選択して「OK」ボタンをクリックします。
3. 関数の引数ウインドウが開くので、OR関数の引数欄に、それぞれの条件となる数式を1つずつ入力していきます。
以下のように結果が表示されます。
5. あとは必要に応じて、D2セルの式をオートフィル機能などを利用してD6セルまでコピーします。
すると、すべての判定結果が表示されます。
まとめ
複数条件を判定する場合、AND関数とOR関数を使うと、比較演算子のみを使う場合に比べ、より複雑な条件で判定できます。
AND関数は、引数で指定した複数の条件、全てが正しい場合にTRUEを返します。OR関数は、引数で指定した複数の条件のうち、いずれかひとつでも正しい場合にTRUEを返します。