4. UXが理解できない人も居るという事を忘れない
最後のテーマは、パートナー達がUXについて理解できるとは限らない、もしくはよく分かっていないという可能性を忘れないようにする事の重要性についてです。
多くの人はUXがどういうものかを知りません。彼らはみなあなた(UXリーダー)の事を「ピクセル・ジョッキー」だと考えており、「ピクセル・ジョッキー」には主導権を握らせてくれません。彼らの事を知りましょう。そうすれば彼らもあなたの事を知る事になります。そして、あなたを通してUXについて知る事ができる様になるのです―Chary
一度あなたのパートナーの物の見方を理解すれば、どうすれば彼らに自分が言いたい事が伝わるか、少しは分かるようになるでしょう。その知識を使い、パートナーにUXについて適切な理解を促し、デザインのプロセスに引き込むのです。
Bellによると、彼女がIntelに在籍して間もない頃、彼女は自分が使い慣れているUXの「略語」を、彼女の同僚が全く話していない事に気が付きました。彼女はなぜUXが重要なのかを説明する必要があったのです。彼女はプレゼンテーションで、彼女が今までにしてきたことや、どうすれば求められる仕事のクオリティに到達できるかについて説明しました。
シトリックス・システムズでは、Courageも同じような経験をして、パートナー達に会社が素晴らしいUXを提供する会社として知られている事を教え、同時に、パートナー達のお気に入りの会社の製品についても説明したり、パートナー達におおまかに会社がどんな製品を作っているかを復唱させたりもしました。UXについての図解を示す代わりに、この様に会話する事が、UXが果たす役割をより緻密で有用なものにするための地盤を築くのです。
じっくりと、かつ工夫を凝らしてUXについて説明するのです。仮にそれを100回繰り返す事になったとしても、それがあなたの成功、さらにはUXの成功を少なからず後押しするでしょう。
もしも今後、イライラしたり、堪忍袋の緒が切れそうになったりしたら、深呼吸をして、UXで得た経験をサポートに使いましょう。
自分自身の意見を固持したり掘り下げたりする代わりに、他の人達がUXについてどう考えているか知るための質問を投げかける事ができますか？ その人達の話を聞き、その人達の視点に立って現状を把握する事ができますか？ この会話が一つの結果を作るものの一つであるという事を思い出しましたか？ 会話をポジティブに締めくくり、また話したいという雰囲気に持って行くことができますか？ そして、その人達のUXについての理解をより深めるために時間を割き、デザインについての考え方を伝える事ができますか？
これら全てをこなせると言うのであれば、あなたは世界で最も成功できるUXリーダーへの道を歩んでいるのです！
※You in UXは世界的なオンラインキャリアサミットで、技術、世界、他人との接し方を根底から覆す才能を持った人々が集まるUXのイベント。また、それぞれのUXの専門家が持つ才能や野心に合ったキャリアを築くためのフォーラムでもある。
