Photoshop初心者こそ知るべきスマートオブジェクトとは

複数の画像ファイルを組み合わせて画像を編集する場合、一度カンバス上で画像をリサイズしてしまうと、再度大きさを編集したいときに劣化してしまうことがあります。そこで便利なのが、Photoshopのスマートオブジェクト機能です。

スマートオブジェクト機能は、画像の変更や再配置など、複数のファイルを1つのカンバスで編集する際に、非常に役に立ちます。今回は、Photoshopのスマートオブジェクトについて見ていきましょう。

スマートオブジェクトとは

ラスター画像や、ベクトル画像などのデータを含んだレイヤーの1つが、スマートオブジェクトです。Photoshop上で、画像データなどをスマートオブジェクトに変換させることができます。

スマートオブジェクトの特徴

スマートオブジェクトの特徴について紹介します。

画像の劣化を防げる

スマートオブジェクトの最大の特徴は、元の画像情報を保持したまま編集できるので、画像の劣化を防いで編集できるということです。

通常、一度縮小した画像を再度拡大したら、画像が劣化してしまいますが、スマートオブジェクトに画像を変換しておくと、元の画像情報を保ったままのデータを扱うことになるので、一度縮小してから拡大しても、画像が劣化することがありません。

コピーしたスマートオブジェクトを一括で編集できる

スマートオブジェクトは、1つに変更を加えると、コピーしたもの全てに適用されるため、一括で編集を加えることができます。同じパーツが複数ある場合、非常に便利です。

スマートオブジェクトへ変換する方法

スマートオブジェクトに変更したいレイヤーの上で右クリックをして、「スマートオブジェクトに変換」を選択します。これで、レイヤーがスマートオブジェクトになります。

screenshot 696

一度スマートオブジェクトに変換してしまうと、画像は劣化しませんが、そのまま編集ができなくなります。再編集したい場合は、編集したいスマートオブジェクトの上で右クリックをして、「コンテンツを編集」を選択してください。

screenshot 697

スマートオブジェクトを普通のレイヤーへ戻す方法

一度スマートオブジェクトに変更したレイヤーを、普通のレイヤーに戻したい場合は、上にあるメニューからレイヤーを選択し、スマートオブジェクト→ラスタライズを選択します。

ラスタライズをかけてしまうと、スマートオブジェクトにかかっていた変形・ワープ・フィルターの調整ができなくなってしまうので注意してください。

まとめ

Photoshopのスマートオブジェクトについて、紹介してきました。Photoshop CCではスマートオブジェクトを埋め込み式でなく、リンク式で扱うことができるようになったため、ファイルサイズの軽いまま作業ができるようになりました。

ぜひスマートオブジェクトを活用してみてください。


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