自分では批評家にはなれない! UXの価値とは?

Mark Kirkpatrick

Mark Kirkpatrickは熱心なライターで、企業コミュニケーションとグローバリゼーションを専門にしようと日々努めているオンライン起業家です。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

You Are Not Your Own Worst Critic: The Value of User Experience (2014-04-14)

自分のブランドをできるだけいい方法で売り込むとなると、Webプレゼンスの成功に関するものが話の中心になることは多いでしょう。具体的には、あなたに代わってほとんどを代弁してくれるのが企業サイトだということです。そこで、ユーザーが簡単かつ楽しめる方法で目的を果たせるようなサイトを用意しておくことが必要不可欠となります。

自分のサイトが、通り沿いにあるオンライン店舗だと思ってください。店頭に注意を引くためには、展示はきれいで的を射たものでなければいけません。何を売っているかが通りからちらっと見ただけでわかるようでないといけませんし、さらに大事なのは、それで来店した人を失望させてはいけないということです。ウェブサイトも例外ではありません。もし自分がサイトの見た目や機能に完全に満足していなければ、お客さんも必ずそれに気がつきます。そしてあなたとは違って、お客さんは気にしたりしません。ただ去って、二度と戻ってきてくれないだけです。

サイトのパフォーマンスが悪いと(表示速度が遅い、リンクが多過ぎる、等々)確実にページビューに響き、意外と早くSEOにもマイナスに影響するものです。しかしそれだけではありません。もしサイトが標準以下であれば、トラフィックは減少し、収益は下がり、そして顧客を失うことになってしまいます。

デザインについて3度考える

先に述べたように、事業サイトのパフォーマンスが悪いと、来訪者のUXにマイナスに影響します。理想的な世界であれば、商品とサービスの質さえ良ければ業界のリーダーとしてブランドを定着させるのに十分なのでしょうが、実際にはそうではないことは皆わかっています。サイトのデザインが悪ければ、来訪者はブランド全体に対してマイナスの印象を持ってしまいます。

見込み客に信頼を植えつけることが目的の場合は、強力なブランドのアイデンティティと優れたUXが必須ですが、強力というのはサイトのデザインが複雑であるという意味ではありません。無用な物だらけのサイトや、ナビゲートしづらいサイトが嫌われることはこれまで何度も証明されてきていますから、シンプルなものにこだわりましょう。

・フォント: どの視力レベルでも読みやすいもの。もちろん、その他にもフォントのガイドラインがあります。

・グラフィックス: 各ページの画像と文章を適度な割合にする。そうすることで、検索エンジンのサイト関連性評価も向上します。

・文字:各ページの文字量を350ワード(英単語)内に。番号付きのリストや箇条書きを使いましょう。さらに詳しいことは、この記事を読んで、サイトのUXを向上させる効果的なコンテンツの書き方というものを学んでください。

モバイルやソーシャルメディアとの補完

デスクトップ向けのデザインだけでなく、スマートフォンユーザーのことも忘れてはいけません。テクノロジーの時代において、モバイルサイトとの互換性は必要不可欠です。スマートフォンを使って買い物をしたり、ホテルを予約したり、食事を注文したりする顧客はどんどん増えており、もしあなたのサイトがそのスピードについていけなければ、せっかくの金を無駄にしているのと変わりません。

モバイルサイトのデザインは、実際のサイトとあまり違わないものにして、カラースキームや全体の見た目の感じを同じにするのがベストでしょう。つまり、ブランドを見てそれとわかるものにしたいところです。もしモバイルサイトの見た目が全く違うと、来訪者はモバイルで辿り着いたサイトが同じブランドのものかどうか悩んでしまうかもしれません。

ソーシャルメディアのプレゼンスをサイトと統合させることも忘れられがちで、何の気なしに顧客にネットで探させてしまっています。(わざわざ探すことはそうないでしょうが。)サイト上にソーシャルメディアのネットワークを載せておくと、来訪者や見込み客が様々なSNSで「いいね」したりシェアしたりツイートしたりしやすくなり、最終的には、あなたのサイトのトラフィックの質をも高めてくれることにもなります。

ターゲット客を逃がさない

ビジネスオーナーがサイトで犯しがちな間違いはたくさんありますが、以下は特によくある例です。

ターゲット客の見落とし: サイトを運営しようとしているとき、どんな客を呼ぼうとしているのかに考えが及んでいない傾向があります。しかし、サイトを成功させるには、常にターゲットを念頭に置いておく必要があります。

・CTAの失敗: 顧客がサイトに辿り着いたとき、どうすればいいかがわかりやすくなければなりません。最終的な目的が顧客が商品を買う事であろうと、ニュースレターへの登録や、会社への問い合わせであろうと、サイト上でちゃんと誘導されるようにしておく必要があります。

うまくいくようにデザインし、何度も修正する

やってはいけないことがたくさんあるように聞こえるかもしれませんが、心配しないでください。売り上げを伸ばしつつ、優れたUXを提供するサイトにするのは、そう難しいことではありません。

・意味のあるデザイン: サイトはきれいでプロ仕様であるべきですが、使いやすい設定であることの方がもっと重要です。効果的なデザインとはわかりやすく、UXも一流にしてくれるものです。サイトの流れを合理的にし、来訪者が必要なものを見つけるのにあちこち飛ばなくてもいいようにしておきましょう。

・会社(店舗)情報: 派手な動画やテンポのいい音楽よりも、事業の大事な情報の掲載を重視すべきです。内容は、問い合わせ先情報でもいいですし、実在する店舗への案内でもかまいません。

・わかりやすいナビゲーション: サイトのいろいろなページにかっこいい名前を使いたくなるかもしれませんが、ネットユーザーにとってなじみのあるラベルを使うほうが効果的です。About(~について)、問い合わせ先、FAQ(よくある質問)など、ページに一般的なラベル名をつけると、来訪者にもわかりやすくなります。

そして後は、テスト、テスト、テストです! よく言われるのとは反対に、UXのテストは高価なものである必要はありませんし、テストによる恩恵は、かかるコストを確実に上回ります。中小企業なら、このリンクにいくつかアドバイスがありますし、逆に大企業で働いているのであれば、このリンクのガイドラインを使って上司にUXの価値を説得しましょう。

今のインターネット社会では、オンライン事業に参入しなければセールスや顧客との関係の機会を逃してしまいます。オンラインでのプレゼンスがUXに欠けたものであれば、状況は更に悪いでしょう。単にURLを持っているだけではネット上では十分な成功はできませんし、何をするにもまず顧客のニーズが優先されなければなりません。これらのガイドラインに従えば、ユーザーを満足させ、投資分よりもさらに多いリターンが帰ってくることでしょう。