【UXの迷信】 サイトのデザイン変更は定期的にすべき?

Zoltán Gócza

ZoltánはCentralway(チューリッヒのソフトウェア企業)のUXデザイナー長。元UstreamのUXディレクター。美しく、且つ使えるプロダクトを作ることに情熱を燃やしています。

この記事はUX Mythsからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Myth #11 You need to redesign your website periodically

「Webサイトのデザイン変更」と聞くと、「コンバージョンと新規顧客が増えることを期待して、サイトの見た目をがらりと変えること」だと捉える人は多いのではないでしょうか? しかし、数多くのデザイン変更へのユーザーフィードバックを見てみると、実際はそういう取り組みはかえって逆効果で、新デザインが元のものより明らかに優れていたとしてもユーザーは変更を嫌うものだということが分かってきました。

デザインの変更(または再編成)を効果的にするには、今のサイトで何が機能していて何が機能していないのか、そしてユーザーのニーズが前回のデザイン変更時からどう変わってきているのかということを先に理解している必要があります。たいてい、UIのちょっとした変更は問題ありません。例えばGoogleやYahoo、Amazon、その他多くの企業がサイトを少しずつ変更することで成功してきています。これらの企業は常にサイトのデザインを調整してより良いものにしていきますが、大きくデザインを変えるということは滅多にありません。

なぜ極端なデザイン変更を避けるべきか?

・Jared Spoolは、製品を全く新しいデザインに変更することをFlip-the Switch(スイッチオン)戦略と呼びます。これは「デザインを大きく変える最も非効果的な方法」です。―Extraordinarily Radical Redesign Strategiesより

・Cameron Mollは、デザイナーがデザイン変更をする際になぜ特別注意しなければならないかを説明しています。デザイナーはまず最初に、ビジネスにおける変更理由と変更がユーザーへ及ぼす影響を考え、そしてまた最小限の変更で十分でないか検討すべきです。詳しくはデザイン変更の論理的根拠に関する彼の素晴らしい記事を見てください: Good Designers Redesign, Great Designers Realign

・Jakob Nielsenは、出資者が今のサイトのUIに飽きてくると新デザインを欲しがるのは当たり前のことだと言います。一方でユーザーは、どこに何があるか簡単にわかって、必要な事をさっさと済ませてしまいたいものなので、慣れ親しんだデザインを好みます。―Fresh vs. Familiar: How Aggressively to Redesign

・Facebookが2010年にホームページのデザインを変更したとき、今ではサービスの中心になっている2006年の「ニュースフィード」導入時のようにユーザーの反感を買ってしまいました。

・Word2007(the ribbon interface  リボン・インターフェース )でデザイン変更されたメニューのUIは、20年前の古いメニューと比べて明らかに良いものでした。しかし未だに多くの人がMicrosoftにクレームを送り、ブログで熱心に批判しています。

・「何か新しいことがしたいからというだけでデザインを変えてはいけません。より良い答えが分かっている場合のみデザインを変えてください」とPaul ScrivensはWhat is designで警告しています。

・Jared Spoolはデザインの全てを一度に変えるのは避けるべきだと言っています。なぜなら、コストもリスクも大きいからです。その代わりに、事業の変化にもフレキシブルに対応できるように、徐々に少しずつ変更するべきだとアドバイスしています。- Avoiding Redesigns (podcast)

・Louis Rosenfeld が Stop Redesigning And Start Tuning Your Site Insteadでサイトのデザイン変更についてとても分かりやすくまとめてくれています。


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