Webデザイナーの年収・給与調査:今後必要なスキルとは

Webデザイナーの平均年収・給与を政府統計と求人メディアの2つを元に調べてみました。

一部で低いとも言われるWebデザイナーの年収と、これから求められるWebデザイナーについて紹介します。

政府統計ベースの平均年収は約432万円

まずは、厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査(2015年)という統計調査から平均年収を調べてみます。

賃金構造基本統計調査(2015年)
全国、男女計、職種全区分デザイナー

*給与:きまって支給する現金給与額
*賞与など:年間賞与その他特別給与額

統計結果は以下の通りです。

給与は、毎月支払われる給与の額面で、20~59歳のデザイナーの給与は平均31.5万円/月となり、それにプラスして賞与などが44.4万支払われています。つまり、31.5万×12ヶ月+44.4万 = 約422.2万円が全年齢の平均年収となります。ただし、これはWeb業界以外のデザイナー(プロダクトデザイナーなど)も含むので、Webデザイナーの平均年収とイコールではありません。ほか職種との比較比較対象としてシステムエンジニア、プログラマーを見てみましょう。20~59歳ではなく全年齢を対象とした場合の年収は以下のようになります。システムエンジニア592.3万円プログラマー408.4万円デザイナー433.1万円

年齢 給与 賞与など 年収
全年齢 31.5 万円 44.4 万円 422.2 万円
20〜24歳 19.7 万円 14.0 万円 250.8 万円
25〜29歳 26.9 万円 35.6 万円 358.1 万円
30〜34歳 30.9 万円 36.3 万円 406.8 万円
35〜39歳 34.3 万円 55.4 万円 467.0 万円
40〜44歳 34.3 万円 56.7 万円 468.1 万円
45〜49歳 38.8 万円 70.4 万円 536.4 万円
50〜54歳 37.9 万円 46.2 万円 500.7 万円
55〜59歳 31.2 万円 39.2 万円 414.1 万円

システムエンジニアと

求人ベースの年収は80%以上が年収500万以上

まずは、年収別の求人件数で調べてみます。ある求人サイトで、Webデザイナーの求人について年収別に調べてみました。

(2016年5月調査)
地域:全国
業種:Web・IT
職種:Webデザイナー・コーダー
求人:801件

結果は、以下の通りとなります。

design-salary

最も多いのが、年収500万円台(24%)と年収600万円台(26%)です。これを年収500万円以上とした場合、全体の約80%となります。

また、1000万台の求人が多くなっているように見えますが、1000万円以上の求人は全てここに含まれるので見かけ上は多く見えてしまっています。

実態よりやや高めの数値の可能性

ただし、求人には○○万~○○万円となっていることが多く、この調査結果はやや実態より高めの数値であると予想できます。

また、年収300万円以上の数値なので、それ以下の年収の求人件数が存在しないものとして扱われているという問題も含みます。

Webデザイナーは年収アップするには

ここまで見て、Webデザイナーの年収は低いと言われるほどではないことがわかりました。その背景には、デザインの重要性が企業にも理解されつつあり、デザイナーの需要は高まっていることが挙げられます。

ただし、需要が高まるのに比例して、デザイナーに求めるスキル水準も高くなっています。

専門分野の細分化

今までは、静止画面のデザインで済んでいたものが、今ではユーザーのアクションに対する適切なフィードバックといった「モーション」まで考慮することが求められています。

さらに、UXを専門とするUXデザイナーと呼ばれる職種が生まれる一方で、テクニカルクリエイターと呼ばれる技術のわかるクリエイターの需要も高まるなど、Webデザイナーの中でも専門分野の細分化が進んでいます。

そのため、全ての領域に関してある程度の基礎知識をためつつ、専門分野で力をつけるといったことが重要となるのではないでしょうか。


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