こちらの記事ではSassの概念的な部分について紹介しました。今回は、Sassでもよく聞くSCSSについて、Sassとは何が違うのか説明したいと思います。
Sass、SASS、SCSSの3つの言葉の違い
Sass
CSSを拡張したメタ言語のこと、詳しくはこちらの記事を参照下さい。
SASS
SASS記法やSASSファイルと書かれていることが多く、Sassの2つの記法のうちの一つです。
SCSS
上記と同じくSCSS記法やSCSSファイルと書かれていることが多く、Sassの2つの記法のうちのよく使われている記法です。
それでは実際にSASSとSCSSの違いをみていきましょう。
Sassの2つの記法
Sassのファイルの拡張子には、.sassと.scssがあります。実は、Sassには2つの記法があり、Sassの中でもそれぞれCSSの書き方が違います。
最初に作られたのがSASS記法(.sass)で、後に作られたのがSCSS記法(.scss)になり、一般的にSCSS記法の方が広く普及しています。
SASS記法
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div margin: 0 auto p padding: 20px span font-color: red; |
SASS記法はセレクタやクラスの後に{ }を使わず、また値の後の;を省略します。インデントを主とした簡素な記法です。
SCSS記法
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div { margin: 0 auto; p { padding: 20px; span { font-color: red; } } } |
SCSS記法はネスト(入れ子)を主とした記法で、スタイルの書き方はCSSとさほど変わりません。