謙譲語は3種類ある敬語の一つです。その中でも謙譲語はさらに二つに分かれているなど複雑な敬語でもあります。また、話している人物の立場によって使い分ける必要もあるため使い分けをしっかり覚えておく必要があります。
謙譲語の種類
普通の謙譲語とは別に丁重語と呼ばれる別の謙譲語があります。「謙譲語Ⅰ」「謙譲語Ⅱ」とも分類されます。また、丁重語と丁寧語は違いますので混同しないようにしてください。
1. 謙譲語
謙譲語は、自分の動作を低めて言うことで相手を立てる敬語です。「させていただく」、「うかがう」などがこれにあたります。
また、「お(ご)~する」も謙譲語に入ります。
2. 丁重語
丁重語もまた自分の動作を低めて言う言葉ですが、謙譲語が話題にしている人物への敬語なら丁重語は自分や身内に向けて使う敬語です。これによって聞き手に敬意を表すことが出来ます。話の中に立てる相手がいない場合に使います。「いたす」「申す」が該当します。
また、丁重語は丁寧語である「ます」と併用することもあります。「申します」「参ります」などがその一例です。
謙譲語を使用する際の注意
謙譲語を使用する際にはいくつかの注意事項があります。間違えると相手に対して失礼になります。しっかり覚えておいてください。
1. 身内に謙譲語は使わない
「父のところへ伺う」などと使ってしまうことがありますが、これは適切ではありません。「父のところに行きます」とするのが正しいです。また、丁重語に変えて「父のところに参ります」と言うのも正解です。
2, 相手の動作に謙譲語を使わない
謙譲語は自分の動作以外に使いません。「拝見してください」「伺ってください」などは間違いです。「ご覧ください」「お聞きください」が正しいです。かしこまった言い方で間違いやすい例なので覚えておくといいです。
まとめ
謙譲語の使い方はわかりましたか?
細かく分類されていてややこしいのが謙譲語なので、しっかり違いを覚えておいてください。