Trim 関数は、指定した文字列の先頭・末尾の空白を削除します。ここでは、Trim 関数の基本的な使い方について説明します。
Trim 関数の使い方
Trim 関数の構文は以下の通りです。
1 |
Trim(文字列) |
引数には前後の空白を削除したい文字列を指定します。戻り値には前後の空白が削除された文字列が返されます。
空白は半角・全角ともに削除されます。空白が複数あった場合でもすべて削除されます。文字列間の空白は削除されないので、注意してください。
以下は全角と半角の空白が前後にある文字列「 ABC EFG 」に Trim 関数を使用する例です。
1 2 3 |
Dim str As String str = Trim(" ABC EFG ") MsgBox str |
上のプログラムを実行すると、Trim に指定した文字列の前後にある空白が削除され、「ABC EFG」が表示されます。
セルの値を指定する
以下のようなデータのA列に Trim 関数を適用してみます。B列には、ワークシート関数の LEN 関数を使用しA列にあるセルの文字数を取得、表示しています。
以下は、セルの値に Trim 関数を適用する例です。
1 2 3 4 |
Dim i As Long For i = 1 To 4 Cells(i, 1).Value = Trim(Cells(i, 1).Value) Next |
上のプログラムを実行すると、文字列前後のスペースが削除されます。B列の文字数を見ると、きちんと空白が削除されていることが確認できます。
手入力データなど、スペースが入っている可能性があるデータを一括で整理するときに便利です。