【2015年版】アプリ業界8つのトレンドまとめ

Christopher Meloni

Christopher Meloni氏は、Dealslands UKのマーケティングマネージャーであり、またモバイルアプリ開発を専門としている、モバイルアプリ開発会社であるClickMatixとも提携して業務にあたっています。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

8 Mobile App Trends Of 2015 (2015-09-03)

スマホを忘れて家を出てしまった日のことを想像してみてください。魂が抜けてしまったかのように落ち着かないのではないでしょうか。タクシーを呼ぶため、スマホを再充電するため、ピザを注文するため、あるいはオンラインで買い物をするため、いずれにせよあなたはスマホの方にすぐに手を伸ばそうとすることでしょう。スマホは困っている時のあなたの友人で、私たちの生活で最も重要なアクセサリーの1つです。モバイルテクノロジーとアプリは、生活のいろいろな面を通してその恐るべき存在で成長し続けています。私たちは、モバイルアプリがデジタル構造の必須要素になったという事実を否定することはできません。実際、モバイルアプリは(より多く)遍在するようになっています。

スマホとウェアラブルデバイスの普及は、ビジネスでも生活でも重要であり続けることでしょう。IoTアプリ、そしてウェアラブルデバイスの時代は、2014年から始まりました。企業が中核となるビジネスプロセスにおいて、モビリティを統合することにますます重点を置いているため、企業アプリはしばらくの間成長し続けました。デベロッパーは日々、アプリを取り巻く様相は絶えず変わっていると主張しています。よって、モバイルアプリの開発トレンドについていくことは、もはやオプションではなく、一つの潮流なのです。

トレンド#1: ECアプリのみのトレンド

今日では、誰でもモバイルに関する知識を得ています。そして、それはECも同様です。MyntraとFlipkartというインドの2大EC企業は、ウェブサイトを閉鎖してアプリのみのプラットホームに移行することに決めました。同社によると、トラフィックと売上の90%は、スマホまたはタブレットによって構成されていたということです。様々なアナリストが、ますます多くの消費者がモバイルコマースに適応するため、このポジティブなトレンドが次の4年の間続くと考えています。

トレンド#2: iOSとAndroidの「戦い」は続く

AppleとAndroidは、モバイルOS市場で強い存在があります。調査会社IDCによると、Andoidは2015年の第2四半期の時点で82.8%の市場占有率を持っており、iOSの13.9%とWindows電話の2.6%がそれに続きます。興味深いことに、昨年からの同期間にAndroidによって失われた2%は、大部分はiOSによって奪われたのです。残りの0.7%の市場占有率は、利用できるすべての他のスマホOSの間で配分されています。これは、私たちが、モバイルリーダーであるiOSとAndroidがさらに世界中のモバイル市場だけでなく、モバイルユーザーの精神でも足場を固めているのを見続けることは明白なことでしょう。この猛烈な戦いは、基本的にデベロッパーとユーザーにとってよい知らせとなるでしょう。

トレンド#3: ウェアラブルテクノロジーが将来を切り開く

ウェアラブルの存在感は、その台頭とともにいくつかのトレンドをもたらしています。私たちは、ウェアラブルがファッションウェアにシームレスに統合されるのようなトレンドを有しています。確かに、ウェアラブルはファッションと長く関係していましたが、お立ち台にふさわしいだけだった派手で未来的なモノが、現在では、従来のアクセサリーのように普遍的なものになってきています。スマートウォッチを例に挙げてみましょう – スマートウォッチは従来の腕時計のように見えて、そして同じように装着することができます。言い換えると、ウェアラブルデバイスは、ユーザーがより着る準備ができている形状をとっているのです。これはさらに、ウェアラブルデバイスのために設計されるアプリの進化を意味しています。たとえば近い将来、デバイスに特化されたフィットネストラッカーよりも腕時計におけるフィットネストラッキングアプリのための開発が進む可能性が高いです。というのも、フィットネストラッキングの機能しかないこれらのデバイスの売り上げは、スマートウォッチを犠牲にして急速に下落するからです。

実際、ウェアラブルデバイスは、優れた理由のために、デジタル業界に驚くほど多くの衝撃を与えてきました。2015年のウェアラブルテクノロジーは、Google Glass、Samsung Galaxy GearおよびApple Watchを越えました。AppleやSamsungなどの大手ブランドは、ウェアラブルテクノロジーの改良を一歩前進させようとしており、エンドユーザーにとってより魅力的なものにしようとしています。

トレンド#4: デジタルモバイル決済サービスプロバイダーの増加

2014年10月のApple Payの開始は、Appleによって約束されたほどの成功でありませんでした。そこからさらに進化して、私たちは現在、金融取引がデジタル世界全体に起こる方法における変化を目撃しました。Samsungは独自のSamsung Payで巻き返しを図り、そして現在、Wal-MartのCurrentCやAndroidのAndroid Payのような他のモバイル決済アプリが年内に開始されることになっています。これらの驚くべきテクノロジーと学習した教訓とともに、「標準」が確立されるまでの間、モバイル決済がより簡単かつ安全なものになることが予想されます。

トレンド#5: IoTは、急速な成長を遂げる

新しいトレンドというよりも、これまで牽引力を獲得しそして、今後もより速い速度で牽引力を得続けると思われますが、これは年を重ねて生み出されたトレンドです。基本的に、スマホさえ電話であることに限られないことでしょう。スマホはよりシームレスな方法で複数のデバイスとつながることができ、そしてリモコンのような他のデバイスに取って代わり続けることでしょう。アプリ開発に関しては、これは、私たちがそのような利用の増加に対する需要として新しい種類のアプリを目撃することを意味します。私たちはまた、スマホがより多くの処理能力を備えるように設計されていることから、アプリが実行可能な機能の増加も目の当たりにすることでしょう。

IoTは、世界最大のデバイス市場です。予測としては、2019年までにスマホ、PC、タブレット、コネクテッドカー、およびウェアラブル市場を合わせた規模の2倍の規模の市場になると思われます。

トレンド#6: メッセージ発信アプリの急増

私たちは現在、モバイルメッセージ発信アプリとソーシャルネットワーク間の激しい競争を目撃しています。WhatsApp、Facebook Messenger、WeChatおよびViberは、世界に21億2500万人の毎月のアクティブユーザー(30日の期間に少なくとも1回アプリにアクセスしたユーザー)を有しています。それは21億2500万という、Facebook、Twitter、LinkedInおよびInstagramのユーザーを合わせた数と同等です。このように、メッセージ配信アプリは明らかに高い普及率を誇っているため、この戦いに勝つ機会は大いにあるのです。また、先月(2015年8月)にPew Research Centre によって実施された研究は、スマホの所持者の36%がメッセージ発信アプリを使用しているというデータを発表しています。

トレンド#7: ビーコンと所在地を基盤としたWi-Fiサービスの増加

GPSは、屋内のマッピングに関しては悪名高くその性能にばらつきがあります。よって、ビーコンと所在地を基盤としたWi-Fiは重要な意義を持つようになるのです。これらのサービスは最近多くの注目を集めており、人々はWi-Fiとビーコンがどのように屋内の場所で組み合わせて機能するかについて関心を強めています。ビーコンサービスは、場所認識の可能性と、潜在的顧客とのインタラクションに対する無数の見通しがあるという、新しい世界を提供することでしょう。

トレンド#8: 開発目的の変化

最後になりますが、おろそかにできないのは、モバイルアプリの開発では、デスクトップ対応のアプリとシームレスに統合するクラウドベースのアプリ(DropboxとGoogle Drive)を増加させるトレンドがわかったので、これらのものからより多くのことを期待することでしょう。セキュリティは、今後もモバイルアプリの主要な課題の1つとなることでしょう。例えば、事業モバイルアプリの場合、特にBYOD(Bring your own device=職場が用意する端末ではなく、自分のものを職場に持ち込むこと)が実施される場合には、エンドポイント・セキュリティは依然として大きな課題となるでしょう。また、モバイルアプリは迅速に投資への見返りを手に入れ、そしてより大きい市場占有率を確保するために、アプリを迅速に設計・開発および配備することを求められています(そうしている競合も多く、そうせざるを得ないという状況もあります)。私たちにとって幸運なことは、モバイルアプリのための優れたUXを追い求めるトレンドが依然として増加傾向にあることです。できるだけ迅速に目標を達成し、できるだけ多くの市場占有率を獲得することを重視しているこの市場において、それこそが重要なのです。