何を伝えたいのか全くわからないランディングページに辿り着いた経験はありませんか? そのページはきっと明確なメッセージを伝え損ね、あなたを混乱させただけです。そんなページにどれくらい滞在していましたか? そんなページをわざわざ時間を掛けて掘り返してまで、その目的を知りたいと思うでしょうか。これこそが、人々があなたのページに辿り着いたときに考えられる最悪のシナリオです。
あなたはランディングページを訪れた来訪者に、すぐに商品の購入ボタンをクリックしてほしいでしょう。そのためには、何がおすすめか、なぜそれがユーザーにとって価値があるのか、そして登録の方法を分かりやすく提示しなくてはいけません。
ランディングページを効果的なものにするガイドライン
1. 見出しのキャッチで釘付けにする
見出しのキャッチコピーはユーザーを食いつかせるためのいわばエサです。読む人を言葉で口説き、あなたの才能の一端を垣間見せることで、彼らの注意を引きつけるのです。これにはいくつか方法があります。ユーザーの好奇心を煽ったり、大胆な表現を使ったり、質問を投げかけたり、ときには、いくらか押し付けがましい言葉を使うことも有効です。これはあなたのメッセージや提供するサービスを表現したものであるべきです。
キャッチコピーはあなたの会社の精神です(Nikeの”Just Do It”というコピーを思い出してください)。良いキャッチコピーは時間を掛け、労力を費やしてでも作る価値があります。ランディングページの優れたキャッチコピーの例については、こちらのページをご覧ください。
2. サブコピーを忘れてはいけない
さあ、あなたはかつてないほど素晴らしいキャッチコピーが書けました。でも、これだけではまだいけません。彼らがエサに食いついたのなら、次にリールを手繰り寄せなければなりません。キャッチコピーは単に注意を喚起するものであり、あなたの商品やサービスについて説明する十分な文字数はありません。
AirBnbのごくシンプルなキャッチコピーは次の通り。「ようこそ我が家へ」。これはあなたが得られるであろう安らぎを強調しつつ、彼らが提供するものについて伝えてくれますが、それ以上のものはありません。そこで次のような、詳細なサブコピーが続くのです。「190の国にある地元のホストたちが提供するユニークな宿泊施設に滞在しよう」。これで、ページの来訪者は、自分たちの必要としているものかどうか判断するのに十分な情報が得られるというわけです。
3. 問題の解決方法を明示する
あなたの商品やサービスは何らかの問題を解決するために存在しています。AirBnbなら、滞在する場所を予約すること。Squareなら、小さなビジネスにクレジットカードを使用する方法を提供すること。Evernoteならあなたのメモやノートを統合すること。なんであれ、問題の解決方法がランディングページにはっきりと明確に記載されていなければなりません。あなたの商品やサービスが、問題を解決することによって、いかに彼らの生活をより快適なものにするかを訴えましょう。
4. データと信用情報
統計的なデータと信用情報を提示することは、あなたの説明に説得力を与えます。どれだけのクライアントやフォロワーを持っているか訴えましょう。あるいはどれだけの売上実績があるか。あるいはあなたのブログが2014年のベスト旅行ブログにノミネートされた、などといったことをアピールしましょう。
統計的なデータと信用情報は、胡散臭い情報の多いウェブビジネスの世界で、あなたを引き立てます。すべての人間があなたのコピーを気に入らなかったとしても、数字は万人に響きます。これらを利用すればさらに幅広くアピールできます。
5. 顧客からのレビュー、感想
多くの人々は、すでに購入した顧客からのフィードバックに信頼を寄せます。あなたの商品に対する顧客からのフィードバックを詳しく取り上げることは、見込み客から信頼を取り付けるのに大きな役割を果たします。この戦略の最もいいところは、人々があなたを賞賛しているとき、あなたは謙虚にそれに耳を傾けているだけでいいということです。
「この商品は実に、私が今年購入したものの中で最高のものだ!」と、あなた自身が言ってもそれは単に自慢しているだけに聞こえるでしょう。ところが顧客がそう言ったのであれば、心からの賞賛の表現だと見なされます。前向きな感想はぜひ共有するべきです。そうした感想が得られたら、ぜひウェブサイトに掲載しましょう。
6. 大胆に表現する
柔和なものは地を受け継ぐ、とは聖書の言葉ですが、ウェブにおいては、大胆なものが勝利を手にします。さあ、取り掛かりましょう。競争は過酷です。同業者は多く、それぞれが自分に注意を引こうと競い合っています。手をこまぬいて、のんきに信号が変わるのを待っている時ではありません。人々に強い印象を与える力強い言葉で商品を売り込むのです。長年使われているシボレーのトラックのスローガン、「Like a rock (岩のように頑丈な)」を思い出してください。自身を持って大胆に振る舞うことで、顧客はあなたの自信に根拠を見出します。
7. 行動を喚起する
もちろん、あなたはコンバージョンを増やしたいのですよね。でも、そのために何をしていますか? ランディングページに購入ボタンがなければ、コンバージョンにつながる可能性のあった顧客をみすみす逃してしまうことになります。
顧客はわざわざあなたのページを訪れ、取り扱っている商品が何であるか理解しました。ここまで来たのに、購入や登録ボタンが探せないのでは何もなりません。購入を促すボタンに記述する素晴らしいコピーの例についてはこちらの投稿をご参考ください。
8. 本題からそれない
ランディングページでは、あなたの商品やサービスについての最も本質的な点に絞って明確に説明していなければなりません。脇道にそれたり、あまりにも個人的な見解になりすぎたり、難解であったり、引用や比較が多すぎたりして、あなたしか理解できないような内容になっていませんか?
サービスを提供したいのであれば、どのようなものがそれに含まれているか説明してください。あなたのサービスのユニークな点は何ですか? どういった理由でそれをおすすめしますか? 商品を売りたいのであれば、その特長はなんですか? どういった点で顧客はそれが必要ですか? どのように役に立ちますか? 冒頭のキャッチコピーは、そのページ全体の跳躍台のようなものだと考えてください。あなたが伝えたいメッセージは何ですか? ページ全体を通して、冒頭のキャッチコピーで言いたかったことと矛盾しないよう言葉を選んでください。
9. 読んで分かりやすいようにする
履歴書を書く時に、個々のまとまりごとに分割し、強調したい部分を目立たせるように、ランディングページもあなたのビジネスにおける履歴書のようなものだと思って制作してください。視覚的に分かりやすくする必要があります。中黒”・”やはっきり分かる境界線などを用いて、要点を明確に説明してください。細部にこだわりすぎた長ったらしい説明や、まるで契約書にあるような小さな文字の羅列はランディングページにはふさわしくありません。シンプルな言葉遣いとスムーズな視覚的な流れがランディングページをより良いものにします。
まとめ
ランディングページはあなたのブランドの個性を反映し、問題の解決方法を提示し、分かりやすく、購入意欲をそそるものでなければなりません。良いランディングページはそのような条件を満たしています。悪いランディングページはどこかよそのページヘとクリックさせてしまうものです。上記のどの要素があなたのランディングページに欠けているか見つけ出せれば、より良いビジネスチャンスをつかむことができるでしょう。