P2Pとは?知っておきたい通信の仕組み

2000年の初頭にP2P方式を使ったWinnyというファイル共有ソフトが非常に話題になるなど、常に注目されているのがP2Pです。SkypeやLineなどにもP2P方式が使われています。今回はそんなP2Pという通信の仕組みについて紹介していきます。

P2Pとは?

P2PはPeer to Peerを略した言葉で、通信方式を示しています。Peerは年齢・地位・能力などが同等の者、同僚、同輩、仲間という意味の言葉です。

P2Pはクライアント同士が直接データをやり取りする方法で、1対1の利用者間でメッセージや音声通話を行うメッセンジャーやSkypeなどのインターネット電話、利用者がバケツリレー方式で別の利用者にデータのコピーを送受信するインターネット放送システムなどがあります。

また大きな話題となったファイル共有ソフトでは不特定多数の利用者を匿名でつなぎ、互いのファイルを共有可能にしていました。

P2Pのメリット

P2Pには、同時に多くの人が接続する際に、サーバーにかかる負荷を気にする必要が無いというメリットがあります。

例えば世界中で、同時に何十万人も音声通話をする場合は、非常に処理能力の高いサーバーが必要です。アクセスの集中によってはサーバーがダウンしてしまいます。しかしP2Pはサーバーを介しませんので、サービスのダウンは簡単に発生しません。

Peer以外の通信方式

Peer以外の通信方式にクライアントサーバー型方式があります。サービスを利用する側(クライアント)と提供する側(サーバー)に分かれており、ウェブサイトを閲覧したい人がブラウザにURLを入力してサーバーに接続し、そこからウェブサイトのデータを受け取ってブラウザに表示する方式です。

まとめ

P2Pはクライアント同士が直接データをやりとりするので、処理能力の高いサーバーを準備する必要がなくサービスもダウンすることが無いという特徴があります。しかし著作権の保護やデータの流出などの注意が必要です。


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