インターネットの速度が速くなったことで、動画の人気がさらに高まっています。動画は、サイト上やアプリ内でユーザーが費やす時間を増やすと考えられてるのです。デスクトップ、タブレット、スマートフォンなどで動画を視聴するように、今となっては、動画は私たちの生活のどこにでも存在しています。
「百聞は一見にしかず」ということわざは、まさに動画にふさわしい言葉です。
効率的に利用すれば、動画はユーザーを引き込むのにもっとも強力なツールの1つになります。より多くの感情を伝え、商品やサービスを「感じてもらう」ことができるでしょう。しかし同時に、通信量が多くなり、スクリーンを動画で埋めてしまう可能性があります。ですので、特に注意して使用する必要があるのです。
この記事では、デザインで動画を用いるヒントをいくつか提供します。
1. 動画だけに頼らないようにする
情報を伝える際に、過度に動画を頼るべきではありません。
ユーザーがサイト上やアプリ内で動画を視聴する際の行動は、一様ではありません。すぐに動画を見る人もいれば、周囲の文章を先に読んでから動画を見る人もいますし、動画を見ることにまったく興味を持たない人もいます。つまり、動画コンテンツが提示されていても、ユーザーが必ずそれを視聴するという保証はどこにもありません。ですから、ユーザーが動画コンテンツにアクセスできない場合や、単純に見たくない場合に備えて、別の方法で情報を得ることができるような工夫をするべきです。
ヒント:最低でも、動画に含まれる必要不可欠な情報のすべてが、サイト上やアプリ内に文章で表示されているようにしましょう。
2. 自動ミュート機能を使う
オーディオは、デフォルトではオフに設定して、オプションでオンにできるようにしましょう。
ページを開いたとき、同意なしにオーディオが流れ出して驚かされると、ユーザーは不快に思います。特に動画を見たくないユーザーは、ページを訪問した目的に集中するのをやめて、音声を消す方法か、動画をとめる方法を探す手間を取らなければなりません。そうなれば、通常ユーザーはわずらわしく思うでしょう。
3. 良い第一印象を残す
長いイントロダクションは避けましょう。スタートを印象強くすることが不可欠です。
動画の始まり部分はもっとも重要です。何を見ているのかをユーザーが瞬時に理解できて、動画を見る価値を見出せるようにする必要があります。そうでなければ、ユーザーはほかのページに移動してしまうでしょう。もし良い第一印象を残せてユーザーの注意を引くことができれば、ユーザーはあなたのアプリやWebサイトにより長く滞在するようになります。
4. 1分1秒を無駄にしないようにする
動画はできる限り短くしましょう。
動画では、同じ量の文章よりも長く時間を使う必要があります。なぜなら、動画は素早く情報に目を通せるものではないからです。(ユーザーは動画の内容をかいつまんで拾うことはできません。)ユーザーは自分の時間を費やすことには慎重で、動画を見るのにどのくらいの時間が必要かを知りたいと考えています。動画コンテンツの分野では、わずか数秒でさえ長いと感じられる可能性があるのです。ですから、動画はできる限り短くするように努力しましょう。
ヒント:短く区切った動画は、ユーザーにとってより魅力的です。
5. 利用者がコントロールできるようにする
動画コンテンツは、ユーザーがコントロールできる場合でのみ役に立つツールです。
見ているコンテンツをユーザーが操作できるようにする必要があります。動画の再生や停止、ボリュームの調整を、ユーザーが簡単にできるようにしましょう。
6. アクセシビリティについても配慮する
情報を提供する方法をいくつか用意して、選べるようにしましょう。
コンテンツを動画として提供することで、動画を見たり聞いたりできない人たちが情報を入手できなくなってしまう可能性があります。情報を入手しやすくするために、キャプションや、動画全体の字幕をつけましょう。
ヒント:関連する文章を動画の近くに配置することで、ユーザーが文章と動画のどちらの方法で情報を入手するのか選択することができるようになります。
7. 次のステップを提供する
動画の終わりでユーザーにどのような行動を取ってほしいのか考えましょう。
多くの動画では、ユーザーがさらに情報を入手する方法を明確に示さないまま、突然終わってしまいます。適切にコールトゥアクション(CTA)を入れたり、関連動画などでほかの情報までの流れを構築したりしましょう。
まとめ
不要なイントロダクションを除き、視聴者の注意を引いて情報が伝わりやすくなるようにクオリティを上げ続けることで、動画を最大限に活用しましょう。