いま企業に求められるデザイナーとは?デザイナードラフトに聞いてみた

UX MILK編集部

モノづくりのヒントになるような記事をお届けします。

いま転職したらどれくらいの年収になるのだろうと考えたことはありますか? また、デザイナーとしてのキャリアパスや市場価値などは気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はデザイナーの市場価値の透明化を目指す転職サービス「デザイナードラフト」の現場の方々に、いま企業に求められているデザイナー像などについて聞いてきました。

登場人物
株式会社リブセンス 転職ドラフトプロジェクト 渕上 航 氏
株式会社リブセンス 転職ドラフトプロジェクト 島田 俊介 氏

左:渕上氏、右:島田氏

デザイナー転職市場への問題意識から始まったサービス

―まずはデザイナードラフトの概要をご紹介いただけますか。

島田:弊社ではエンジニア向けの「転職ドラフト」を運営しており、その中でデザイナーとエンジニアで共通する問題点や、デザイナー特有の問題点も見えてきました。そこで、デザイナー向けで展開しようとなったのが「デザイナードラフト」です。

たとえば、転職において内定をもらう段階になって年収などの条件が開示されるのは、デザイナー・エンジニアに関わらず共通する問題だと感じていました。なので、デザイナードラフトでも企業が年収付きでデザイナーを指名をする仕組みとなっています。

デザイナードラフトとは?
年収付きで企業が競争入札する転職サービス。登録は審査制で、レジュメで現年収や性別を明かさないため、純粋な自分の市場価値がわかるのが特徴です。

―デザイナー特有の問題点には、具体的にどういったものがありますか?

島田:先発のエンジニア版と基本的な問題点は一緒ですが、特有の問題としては年収が低く抑えられている問題があります。

渕上:理由としては、実績のアピールが難しいことがあげられます。KPIなど数字ベースでアピールする方もいるのですが、受託系の会社だとそれも難しいですし。

島田:社内にデザイナーの人数が少ないため、比較対象が少なく、「あの人が上がっているなら自分も上げて欲しい」と交渉する余地がないという理由もありますね。

あとは、職位的に上がりづらいのもあると思います。エンジニアは人数が多くCTOのようなポジションがあるのでキャリアパスを比較的描きやすいのですが、デザイナーは人数が少ないので、そもそも企業によってはそういうポジションがないこともあります。

いま企業から求められるデザイナーとは

―年収は誰もが興味のあるトピックだと思うのですが、高い年収を提示されそうと現時点で予想しているのはどのような人ですか?

渕上:そうですね。エンジニア版では、幅広いスキルやトレンドを抑えている方は需要が多く年収が高騰しやすいです。デザイナーだと、デザイン以外にフロントコーディング、UI、UX、マーケティングなどのスキルを身につけている人でしょうか。

また、受託系でもクリエイティブが突き抜けていて賞を取っているような人もそうですね。世の中的にそういう方々はやはり年収が高くなるだろうと予想しています。

―参加する企業の採用ニーズとしてはどのようなものがありますか?

渕上:今回参加いただくのがWeb系の企業様が多いので、ユーザーにとっての本質的な価値が何であるかを考え、ユーザーインターフェースを作り上げられる人を求める傾向があります。

具体的には、ビジュアルにこだわって綺麗に作りこむというよりは、自分でABテストを回していけたり、きちんと企画の意図をくみ取ってデザインを提案できたり、もしくは企画自体を作れたりする人は採用ニーズが高いです。

島田:企業様によって求める軸が異なりますが、大きく分けるとユーザーに本質的な価値を提供する企画のできるデザイナーとコーディングの技術がある人が求められているかなと。特に規模があまり大きくない企業様は、デザイナーにもコーディングの技術を求めることが多いです。

―お話を聞く限り、企業側もフルスタックなデザイナーを求めているということですね。

島田:そうですね。フルスタックというとハードルが高い印象があると思うのですが、ビジュアルデザイン以外もしているけれど、その部分を上手くアピールしきれていないデザイナーさんも多いという印象があります。

たとえば、ポートフォリオにはUIデザインしか載せない方も多いのですが、よくよく話を聞いてみるとWebサイトやサービスの戦略、企画、機能要件や、IA(情報設計)の部分から関わっているという方もいらっしゃいます。

ですので、こういったビジュアルデザイン以外のことも、自分のデザイナーとしての実績であると自信をもってポートフォリオに載せてアピールすると良いと思いますね。

ポートフォリオは伝え方が10割

―デザイナーのアピールという話に関連して、デザイナードラフトではどういったポートフォリオを作れば良いのですか?

島田:ポートフォリオの内容は実力がわかれば、どのような形式でも問題ありません。BehanceやDribbbleなどのURLを貼り付けるだけでも良いですし、スクリーンショット1枚にプロジェクトの詳細を添えてもらうだけでも十分です。

渕上:実際にポートフォリオで見ているのは、各プロジェクトにおいてどういう役割でどういう課題を解決したかという詳細部分ですね。デザイン以外のマーケティングスキルなどはアピールしにくいと思うのですが、そこを明確化して書いてもらえると良いと思います。

島田:そうですね。完成形のビジュアルデザインだけではなくて、Webサイト、サービス全体に関わる設計資料、わかりやすいところで言うと、ワイヤーフレームなども載せていただけたらと思います。そこで、ビジュアルデザイン以外のスキルのアピールも是非していただければと。

渕上:伝え方次第で、評価されるべき実力も評価されなくなってしまう。つまり、相手に自分をどう見せられるかが、とても重要だと思います。

また、デザイナードラフトでは閲覧制限を設定し、自分の登録情報を見せたくない企業も設定できるので安心してください。

現年収を明かさないので年収が大幅アップすることも

―デザイナードラフトは未開催なのでわからないと思いますが、転職ドラフトでは年収アップした方は多いのですか?

島田:転職ドラフトでは待遇が向上したという話は、転職成功者へのヒアリングからわかっています。

渕上:現年収や性別、学歴などの情報が不要な点は、デザイナードラフトの特徴のひとつです。

島田:いまの所属企業や年収といったバイアスがかからないので、年収が一気に跳ね上がることもあります。提示された年収にびっくりしすぎて「どうしたら良いですか」みたいな人もたまにいますね。

―最後に、このようにデザイナードラフトを使って欲しいという想いなどがあればお願いします。

島田:デザイナードラフトは、自分の市場価値を知るみたいな機会でもあると思います。年収と共に任せたい仕事と指名理由も明示されるので、市場からどのようなデザイナーとして見られているかを知る機会にもなります。

ですので、まずは気軽にそういう形で使っていただいても良いかなと思います。

・・・

第1回目となるデザイナードラフトは、 6月12 日(月)まで参加受付をしています。審査を通った人は、6月13日(火)より企業からの指名(スカウト)をデザイナードラフト上で受けることができます。

少しでも興味を持った人は、以下より登録してみてください。

デザイナードラフト
に参加する

提供:株式会社リブセンス
企画制作:UX MILK編集部


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