【連載】インタラクションデザインとは? ①基礎知識編

UX Booth

モノづくりのヒントになるような記事をお届けします。

この記事はThe UX Boothからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Complete Beginner’s Guide to Interaction Design (2015-10-27)

この記事は、インタラクションデザインをもっと学びたい人向けの連載です。UX Boothの記事を基にインタラクションデザインに関する様々な情報を全5回に分けてご紹介していきます。

①基礎知識編②手法編③ツール編④著名人編⑤団体・書籍編

第1回は、インタラクションデザインの定義と、デザイナーの仕事についてみていきます。

インタラクションデザインとは?

「インタラクションデザイン(IxD)は、インタラクティブなシステムの構造と動作を意味します。インタラクションデザイナーは、使用するプロダクトやサービス、コンピューターからモバイル機器、電化製品、また更にそれを超えて、モノと人との関係を意味あるものに作り上げようと努めています。」―インタラクションデザイン協会(IxDA)のミッションステートメントより

インタラクションデザインの起源はWebとグラフィックデザインですが、既にインタラクションデザイン自体が1つの分野として成長しています。インタラクションデザインはもはや、単なるテキストや画像を取り扱うだけのものではなく、ユーザーがスワイプ、クリック、タップ、タイプする画面上の各要素、つまりエクスペリエンスのインタラクションを作り上げる責任を負うものとなっています。

スクリーンが静止画からさらに進歩したものを反映するようデザインされたときから、インタラクションデザインは始まりました。ボタンからリンク、フォームのフィールドまで全てがインタラクションデザインの要素です。過去数十年に渡って、何冊もの書籍が出版され、インタラクションデザインの様々な面を説明し、エクスペリエンスデザインと交差し重なり合う無数の方法を探ってきました。

そして、インタラクションデザインは人と環境のインタラクションを促すものへと進化してきました。ユーザーの立場からシステムの姿を理解しようとするUXデザインとは異なり、インタラクションデザイナーは、ユーザーとスクリーンの特有のインタラクションだけを気にかけています。もちろん、実際にははっきりと境界線があるわけではありません。

日々のタスクと成果物

インタラクションデザイナーは開発プロセス全体を通してキープレイヤーとなります。プロジェクトチームにとって鍵となる一連の作業を担当するからです。典型的なところで、デザイン戦略の作成、鍵となるインタラクションのワイヤーフレーム作成、そしてインタラクションのプロトタイピングがあります。

デザイン戦略

ここでの境界線は曖昧なものですが、ひとつだけ確かなことは、インタラクションデザイナーは誰のためにデザインしていて、ユーザーの目的は何かということを知っている必要があるということです。一般的に、この情報はユーザー研究者が提供します。そして今度はインタラクションデザイナーが目的を査定し、ひとりまたは他チームのデザイナーから助けを借りるなどして、デザイン戦略を展開します。デザイン戦略は、ユーザーの目的遂行を助けられよう、チームメンバーがどんなインタラクションが必要とされているのかの共通理解を持つためのものです。

鍵となるインタラクションのワイヤーフレーム 

インタラクションデザイナーがデザインの動機付けとなる戦略を思いついたら、今度は必要なインタラクションを手助けするインターフェースのスケッチを始めます。ここで細部が非常に重要になります。専門家によっては、文字通り紙やボードにスケッチする人もいれば、Webアプリケーションを使ってプロセスを簡単にする人もいますし、両方の組み合わせを使う人もいます。人によって、こうしたインターフェースを協力しながら作り上げる人もいれば、ひとりだけでという人もいます。これはインタラクションデザイナー各人とそれぞれのワークフローによって異なります。

プロトタイプ

プロジェクトによっては、インタラクションデザイナーの論理的な次のステップに、プロトタイプ作成が入ってくるかもしれません。チームがインタラクションのプロトタイピングをする方法は千差万別でHTML/CSSを使ったプロトタイプ、紙に描くプロトタイプなどありますが、ここでは詳細には触れません。

時流に取り残されない

活動中のインタラクションデザイナーとして最も困難なことの1つに、業界の変化スピードがあります。毎日のように新しいデザイナーが媒体を新しい方向に動かしていて、その結果、ユーザーはいつもこうした新しい種類のインタラクションがあなたのWebサイトでも見られると期待してしまいます。用意周到なインタラクションデザイナーは常に新しいインタラクションを求めてWebを探索し、新しい技術のメリットを利用しながらこの変革に応じます。その一方で、適切なインタラクションやテクノロジーというのは、ペルソナのニーズに最も沿ったものであり、ただ最新だとか一番面白そうだとかいうだけのものではないということを忘れてはいません。インタラクションデザイナーはツイッターでオピニオンリーダー(下に挙げる著名デザイナーなど)をフォローし、自分達自ら媒体を新しい方向へ押しつつ、時流に取り残されないようにします。


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2017/12/05(火)
Design Thinking Square