インタラクションデザインの目的とその実践方法②

Ning T.

Ning T.氏はProto.ioのコンテンツエディターであり、人類学者、ウェブデザイナー、そしてUXオタクでもあります。私は、猫やブルース、スウィング ダンス、そしてWes Anderson氏の映画が大好きです。TwitterでNing氏をフォローしてください。 。

この記事はProto.ioからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

3 Interaction Design Goals And How To Achieve Them (2015-08-31)

本記事では、デジタル製品の世界で成功するためのカギとなる、インタラクションデザインの目的を全3回に分けて見ていきます。

①ユーザーファースト|②透明性| ③学習しやすさ

2. 透明性を保つこと

優れたインタラクションデザインは、派手な演出がない魔法のようなものです。インタラクションデザイナーとしての皆さんの目的は、ユーザーに自分の存在を気付かれないようにして、ユーザーの行く手にできる限り現れないようにしながら、ユーザーが皆さんのデザインを通して目的を達成することを巧みにサポートすることです。

Microsoft Research Bill Buxtonの主任リサーチャーは、以下のように述べています

「ある意味では、成功しているインタラクションデザインとはユーザーが目的が達成されるまでそのエクスペリエンスにほとんど気がつかないほど透明性が高く、ほとんど見えないものだろう。それはまるで魔法のようなものである。」

palm-through-the-glass-window.jpg.crdownload透明度については、コンテンツをできる限り排除してユーザーがインターフェースを見ることができないようにするということではありません。実際、何かを「隠す」のに最適な場所は、オープンとなっている場所である場合があります。

可視と不可視という二項対立の点からインターフェースを捉えたり、あるいは「見えないデザイン」をシームレスなエクスペリエンスと同等のものであると考えるべきではありません。結局のところ、製品が利用に適しているかどうか、そして私たちが利用したいと考えるかどうかを真に決定づけるものは、単に製品を見るということではありません。実際に製品を利用し、利用後に全体のエクスペリエンスを振り返ることによって決定づけるのです。

センサー駆動の、自己学習システムが搭載された、WiFi利用可能かつプログラミング可能であるNest Thermostatは、 No UIまたは見えないインターフェースという活動の素晴らしい例の1つです。完璧な例だと考える人もいるでしょう。 

この美しく、ミニマルな製品を皆さんのウォールにインストールすると、この製品は皆さんが知らない間に皆さんの習慣や日常的な作業を学習し始めます。毎日自宅で素晴らしい気候の中で寛いでいる間、皆さんはその存在を忘れているのです。高い電気料金を請求されることもありません。 nest-thermostat

しかし、Nestは実際に見えないのではなく、その存在を感じられないようにすることを目的としています。Timo Arnall氏が指摘しているように、Nestは実際非常に可視性の高いインターフェースを有しており、気温を知らせたり、実際にNestがいつ自己学習を行っているかを知らせ、そして基本的に皆さんがまさに知りたいことを、このスマートな温度自動調節器から最初に教えてもらうことができるのです。また、Nestは手動で設定を調整することができるアプリも用意しています。 

NestのUIは見えないわけではありません。そうではなく、UIのないNestが装飾的な丸いドアノブのようなものとなっているのです。Nestユーザーとしての皆さんの目的の達成を、適切な方法でサポートするのに十分な柔軟性を備えていながらも、余計な行為で皆さんを情報攻めにすることがないという意味では、Nestは透明性が高いといえるでしょう。

一度ユーザーがNestの利用を心地よく感じ、信頼すれば、Nestのインターフェースは裏方へと消えていくのです。しかしながら、何か問題が発生した時などの必要な場合は、再び表へ出るだけの柔軟性を備えているのです。

実践方法

ユーザーが皆さんの製品とやり取りをする、幅広いコンテキストに対する理解に基づいて、ユーザーが自分の目的の達成に必要なものを提供するためにデザインします。流動性のあるインタラクションと能動的なコントロールが可能となるような透明性を目指します。

ユーザーが成り行きに任せたり、画面の裏で何が行われているかを気にし過ぎることを防ぐようにしましょう。インターフェースの操作の仕方について、ユーザーを混乱させないようにしましょう。寛容になりましょう。デザイナーが間違いを犯すように、ユーザーもまた間違いを犯すものです。代替ルートを提供して、目的到達への作業をサポートしましょう。


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