ステークホルダーとの共感を育む4つの方法(中編)

Tom Greever

トムは、ウォールマート、Tモバイル、ウェルズファーゴなどのクライアントを持つウェブとモバイルアプリの制作会社BitoviでUXディレクターをしています。

この記事はThe UX Boothからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Stakeholders are People Too (2015-10-20)

共感に向けたプロセスは、単にステークホルダーも人間であることを思い出すこと、質問をすること、彼らと共通の体験を作ること、関係の構築に寄与するような方法で彼らが必要としていることについて考えること、などが関係します。

ステークホルダーも自分と同じ人間である

最初のステップは簡単です。ステークホルダーも人間であることを思い出すことです。しばしば、チームに参加している人々も、現在のプロジェクトから注意をそらしかねないこと(生活のこと、仕事のこと、人間関係のことなど)に対処しています。その結果、彼らの態度や反応は、意見を述べている対象より、会議の外のことに関係があるかもしれないのです。

デザイナーは、プロジェクトから一歩引いて、必要な時間だけ、プロジェクトに関わるメンバーについて考えてみる必要があります。彼らの名前や顔や役割を思い出してみましょう。彼らはそれぞれ掛け替えのない個人なのです。彼らは皆、感覚や感情や、今の毎日に影響を与える過去を持っているのです。彼らの一番重要な関係は、友達や配偶者や親、または子供といった、仕事の外にあります。彼らは仕事が終われば、病院にいる家族に会いに行ったり、子供を陸上の試合に送り迎えしたり、残りの夜を一人でテレビを見て過ごしたりするのです。

デザイナーは、自分の仕事に対する人々の反応はデザインとは何の関係もないかもしれないことを知る必要があります。必要な回数だけ、止まって、プロジェクトに参加している人々を見て、思い出してください。彼らも人間だと。このように考え方を切り替えるだけで、他の人に対して辛抱強くなれたり、ステークホルダーの要求を満足することに集中できたり、新しい考えを受け入れたりできます。その結果、デザイナーは意見に対し、生産的に対応できるのです。これが団結心を生みだすための最初のステップです。

質問をする

ステークホルダーに対する共感を育むのに一番いい方法のひとつは、彼らに質問することです。ユーザーインタビューと同じテクニックを使ってステークホルダーが必要としていることを理解しましょう。イエスかノーで答えられる質問は避けるべきですが、かといって、通常の社会的な行動を超えてはいけません。単純に、彼らが伝えたいことを伝えてもらうようにしましょう。一般的な質問から始めましょう。

「最近なにかいい映画を見ましたか?」

「今週はどんな予定ですか?」

「最近どうしていますか?」

このような基本的な質問はありきたりに思えるので、かなり無視されていますが、どんな状況でも使えるのです。さらに進めて、こちらが耳を傾けていることがわかるような方法で、彼らの個人的な関心について質問してみましょう。

「先週のプレゼンはどうでしたか?」

「お子さんの具合はよくなりましたか?」

「天文学がお好きでしたね。望遠鏡を買う場合のアドバイスをしてくれませんか?」

深い質問をすることで、共通の関心があることがわかります。しかし、我々はさらにそれより深く入り込みます。現在のプロジェクトに関する質問をすることは、ステークホルダーのゴールや、そのゴールがデザインに対する彼らの反応にどのように影響しているかを理解するためのよい方法です。

「どのような場合にプロジェクトが成功したと考えますか?」

「このプロジェクトに関する問題のなかで、なにが一番あなたにとって不満ですか?」

「このプロジェクトでやめたほうがいいと思うものはなんですか?」

概して、多くのよい質問をすることが、ステークホルダーへの共感を育むための鍵となります。


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2017/12/05(火)
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