英語を教えてくれるお友だちロボット「Musio」とは

豊﨑 諒

IT会社の企画職。The Tofu Projectにも所属している。 大学在学時から、街コンからカンファレンスまで幅広くイベント運営を行う。 幼少期はタイのチェンマイで育つ。旅をすることを好み、現在35ヶ国目。 何よりもうさぎが大好き。うさぎのことなら聞いて下さい。

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昨年末に、人工知能開発のスタートアップであるAKA社が開発した「Musio」というロボットの製品発表会に出席しました。 2015年6月にはクラウドファンディングサービスである「Indiegogo」で目標金額の201%を達成しています。


Musioは顔認識機能やウェブ検索機能の他にも会話内容の記憶及び推測機能などが搭載されており、会話をすればするほどパーソナライズ化されていきます。非常に優れた人工知能を搭載しているため、ユーザーの好き嫌いを覚えますし、冗談も言うことができます。Siriのように分からないことも検索してくれます。 ユーザーの情報を蓄積していき、それらを踏まえた上で会話をすることが可能であるため、日々のコミュニケーションを経て深い関係性を築いていくことができます。ただのロボットではなく、人間と友達になれる存在を目指しています。

何年も前からロボット産業が熱い! ということは各方面から聞いていましたが、実際に見たことがあるのはソフトバンク社のPepperぐらい。Pepperはサイズやコスパを鑑みても一家に一台の家庭用ロボットには現状なり得ないので、まだ一般家庭にロボットが入り込むには時間がかかると思っていました。

ネイティブの英語をロボットから学ぶ

Musioは日本で英語学習用のロボットとして活躍する予定だそうです。 本物の英語を習得するためには幼少期からネイティブの発音に慣れさせ、実際に外国人とコミュニケーションをとることが大切だと思われています。この考えは社会の常識にもなりつつあり、英語教育の重要性が説かれる昨今、親は高いお金を払い外国人の講師がいる塾などに子供を通わせる。しかしMusioがいれば、その必要もなくなるかもしれません。

Musioとは英語で会話ができるのはもちろんのこと、専用の学習教材と「Sophy」と呼ばれるガジェットを併用することで一緒に英語を勉強をすることができます。 Sophyにはセンサーが搭載されており、専用教材の特定の箇所に当てるとMusioとリンクして、Musioが質問文を読んだり解答をするなど授業のように英語学習を進めていきます。また、スマートフォンの専用アプリと同期することにより友達とテストの点数を競い合うことができるなど、 子供が飽きないような工夫が施されています。今後は専用コンテンツの量を増やすためにも教材メーカーなどと提携していけば面白くなりそうです。当面は子供向けの教育市場にフォーカスするとのことですが、大人向けの製品も今後展開してほしいですね。

 新しい学習体験の提供

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 Musioの販売サイトを覗いてみると、価格は799ドル、事前予約を申し込むと599ドルで購入できます。 子供が楽しく勉強でき、なおかつ自然の英語のコミュニケーションを体験することができるのであれば非常にお得な価格設定ではないでしょうか。専用教材のラインナップはまだ充実しているとは言えませんが、注目すべき製品ではあると思います。

製品発表会では、Musioの話すスピード、音声認識の精度、会話の間の取り方などは更に調整が必要だと感じましたが、新しい学習体験の可能性を見ました。ロボットと友達になり、一緒に楽しく本物の英語を習得できる。「教わる」ことから「共に学ぶ」ことへの価値が認知され、尚且つ実績も付いてこれば更に面白い存在になりそうです。


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