PHPの基本的な構文であるif文について説明します。
条件によって処理を場合分けするときに使用されるのがif文です。例えば変数値が正の数なら、ある処理を行い、負の数ならば、別の処理を行うといった場合です。このように、与えられた条件によって、実行するコードを変えるときによく使用されるのがif文です。
if文の使い方
if文の書式は以下のとおりです。
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if ( 条件式 ) { 条件式が真のときに実行する処理; } |
条件式の部分は「変数が正の数」や「変数の文字列が"A"と等しい」などといった条件式をコードで記述します。
ifの後の条件式が判定され、条件に当てはまればブロック{ }内に記述された処理が実行されます。
具体例を見ていきましょう。
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<?php $store = "A店"; if ( $store == "A店" ) { echo $store . "は東京にあります。\n"; } ?> |
「$store == "A店"」は「$storeと"A店"が等しい」という条件を表しています。このように条件式で「等しい」という条件を記述するときは「==」のようにイコールを2つ続けて記述します。上のプログラムの場合は、「$store == "A店"」の条件に当てはまるか判定され、条件に当てはまるので、{ }内の処理が実行されます。
実行結果は以下のようになります。
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A店は東京にあります。 |
次は上のプログラムの最初の箇所を「B店」に置き換えてみましょう。
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<?php $store = "B店"; if ( $store == "A店" ) { echo $store . "は東京にあります。\n"; } ?> |
上のプログラムの場合も先ほどと同様に「$store == "A店"」の条件に当てはまるか判定されます。しかし、$storeはB店であるため条件には当てはまらないので、プログラムが終了し何も表示されません。
このようにif文を使うことによって条件に応じて処理を変えることができます。if文はプログラムを作成していく上で重要な構文ですので、必ず覚えておきましょう。
条件式に使われる主な演算子
以下の表はif文を書くときによく使われる条件式をまとめたものです。
主な比較演算子を使用した条件
a > b | aがbより大きい |
a >= b | aがb以上 |
a < b | aがbより小さい |
a <= b | aがb以下 |
a == b | aとbが等しい |
a != b | aとbが等しくない |
主な論理演算を使用した条件
a && b | aかつb |
a || b | aまたはb |
!a | aでない |
以下のコードは「||」を使ったときの例です。
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<?php $store = "A店"; if ( $store == "A店" || $store == "B店" ) { echo $store . "は日本にあります。\n"; // 処理1 } else { echo $store . "は国外にあります。\n"; // 処理2 } |
この場合は、$storeが「A店」の場合でも「B店」の場合でも条件式に当てはまり処理1が実行されます。