Linuxでファイル・ディレクトリの名前を変更するためのコマンドを紹介します。
Linuxでファイル名変更するには、ファイル名をひとつだけ変更する「mv」とファイル名を一括変更する「rename」の2つがあります。
今回は、ファイル名をひとつだけ変更する「mv」コマンドについて説明します。
【mv】ファイル名を変更するコマンド
ファイルやディレクトリを移動するコマンドでもある「mv」は、ファイル名も変更することができます。
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$ mv 変更前のファイル名 変更後のファイル名 |
すでに存在しているファイル名に変更しようととした場合は、以下のように上書きして良いか確認されます。「yes」とタイプすれば、ファイルは上書きされます。
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mv: `sample' を上書きしてもよろしいですか(yes/no)? |
また、以下のように、ディレクトリ名を変更することもできます。
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$ mv 変更前のディレクトリ/ 変更後のディレクトリ/ |
すでに存在しているディレクトリ名に変更しようとした場合は、変更前のディレクトリごと、変更後のディレクトリ内に移動されます。
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$ ls sample1/ sample2/ $ mv sample1/ sample2/ #既に存在するsample2/にリネーム $ ls sample2/ sample1/ |
#sample2/内にsample1/が移動している
「mv」コマンドがファイル移動のコマンドでもあることから、このような動きになります。
注意点:
「mv」コマンドでは、一度に複数のファイルのファイル移動変更をすることはできません。
一括変更する場合は、「rename」コマンドを使います。