値を検索して対応する値を抜き出すことができるVLOOKUP関数の使い方について説明します。引数が多く、使い方が複雑ですが広い用途で使える関数なので、きっちり使い方を学んでいきましょう。
VLOOKUP関数でできること
上の図の表を例にあげると、名前(A列)を検索することでクラス(B列)や点数(C列)の値を抜き出すことができる関数です。
VLOOKUP関数の使い方
VLOOKUP関数を使って山田の名前を検索して、山田のクラスであるAを抜き出してみましょう。
1.空いているセルに、”=VLOOKUP(“と入力します。
2.検索値である”山田”のセルであるA11を指定して「,(コンマ)」を入れます。
3.範囲を指定します。表全体であるA2セルからC11セルをドラッグして「,(コンマ)」を入れます。
4.クラスの列番号である「2」を入れて「,(コンマ)」を入れます。
5.「FALSE」を入力してEnterキーを押します。
このようにすると、上の図のような数式となります。
VLOOKUP関数の引数の意味
VLOOKUP関数には、①「検索値」、②「範囲」、③「列番号」、④「検索型」の4つの引数が存在します。それぞれ説明していきます。
①検索値について
検索したい値を入力します。セル値(A1など)のほか、直接文字列や数字を入力することも可能です。検索値を文字列で指定したい場合は”検索値”といったように” ”(ダブルクォーテーション)で囲みましょう。
②範囲について
検索値と出力したい値がある範囲を指定します。このときの注意点は、検索値がある列が範囲の一番左側にあるということです。VLOOKUP関数は指定範囲の一番左側の列を検索するため、クラスの検索値から点数を引き出したいときはB2セルからC11セルといった範囲指定が必要です。
③列番号について
検索値がある列から何番目の列の値を引き出すかを指定します。あくまで「検索値がある列から」なので検索値をクラス(B列)とし、範囲を「B2:C11」とした場合、点数(C列)を抜き出したい場合の列番号は「2」となります。
④検索型について
検索型はTRUEとFALSEのどちらかになります。FALSEは完全一致で検索値と完全同一のセルがない場合はエラー値「#N/A」になります。TRUEは近似値検索で、数値検索のときなどに使用します。近似値検索を利用する場合は、データを昇順に並べ替える必要があります。検索型を入力しない場合は、TRUEで処理されます。
まとめ
・検索値がある行の指定した値を抜き出すことができる関数がVLOOKUP関数
・検索範囲は検索値のある列を一番左側に設定する
・列番号の引数は、検索値がある列を1とした列番号