「あるイベントに参加した人数」や「テストを受験した人数」といったデータをExcelで管理しているとき、「欠席者」の人数を把握したい場面が訪れることがあります。
欠席者を「空白」で対応していた場合に頼りになる関数が「COUNTBLANK関数」です。
そこで今回は、COUNTBLANK関数の意味や基本的な使い方から、「結合された空白セル」の扱い方まで詳しくご紹介します。
COUNTBLANK関数とは
COUNTBLANKとは、「数える」という意味を持つ「count」と「空白」という意味を持つ「blank」を語源に持ちます。
ExcelにおいてCOUNTBLANK関数とは、「指定した範囲内に存在する空白のセルを数える」関数です。言い換えると、値が入力されていないセルを数えることができる関数です。
式は、「=COUNTBLANK(範囲)」になります。 C1〜C5を範囲とする場合は「 =COUNTBLANK(C1:C5)」と入力します。
COUNTBLANK関数の使い方
以下の図1の表を用いて、COUNTBLANK関数の実際の使い方をご紹介します。
該当の表では、各生徒(3クラス10人)が受けた国語、英語、数学の点数をそれぞれ記載しています。欠席の場合は、空白になっています。
ここでは、各テストの欠席人数をCOUNTBLANK関数で算出します。
●国語
欠席人数を算出するセル(C12)に、「=COUNTBLANK(C2:C11)」と入力します。
●英語
欠席人数を算出するセル(D12)に、「=COUNTBLANK(D2:D11)」と入力します。
●数学
欠席人数を算出するセル(E12)に、「=COUNTBLANK(E2:E11)」と入力します。
上の図2のように、各科目の欠席者が算出されます。
COUNTBLANK関数の注意点
COUNTBLANK関数を使用する上では、以下の2つのポイントに注意します。
- 「スペースのみ」「数式」が入力されているセルは、空白とみなされない(カウントされない)
- 「空白文字列 ("") 」を返す数式が入力されているセルは、空白とみさなれる(カウントされる)
空白のセルが結合されていたら?
Excelでデータを管理していると、いくつもの空白が出てきてもおかしくありません。その場合、連続する空白は「結合」して管理しているケースが多いでしょう。
結合された空白のセルに対してCOUNTBLANK関数は、要素(各空白)を1つ1つカウントします。なので、空白のセルが結合されていてもCOUNTBLANK関数の使用は問題ありません。
まとめ
いくつかの注意事項をおさえておけば、COUNTBLANK関数で効率的に空白をカウントできます。
空白のカウントではなく、「何かしらの値(空白以外)」や「数値」などカウントする対象を制限したり、その対象の中でも条件を課すことができる関数もあります。何を抽出したいかによって、種類が多いCOUNT系の関数を使いこなしましょう。
Excelで特定範囲のデータの個数を集計するCOUNTA関数とは|UX MILK