UX JAM 6 -UX GIRLS Returns- 参加レポート

やもと りえこ

web運営業務を中心に活動しています。駆け出しのライターでも有り、IT系の文章が得意です。猫をこよなく愛し、最近の趣味はIoT系のトピックを追うこと。Raspberry PiやArduinoなどでちょこちょこ遊んでいます。

株式会社リクルートジョブズとUX MILKが共催して行ったUXイベント『UX JAM 6 -UX GIRLS Returns-』に参加しました。

このイベントは2月17日に東京都中央区銀座のMedia Technology Lab Cafeにて行われました。

通常参加枠では抽選となるUX JAMのイベント。抽選となると参加できるかわからないので、イベントに確実に参加できるのとUX MILKに自分の文章を載せたくて、ブログ枠に応募しました。

会場に入ると、椅子が端に寄せられている状態で、さながら立食パーティのよう。実は直前に会場を間違えて、別のビルに入って戻ってきた私は「また、間違えたかな…」と一瞬思いました(合ってて良かった)。

勉強する前から、今まで参加してきた勉強会の懇親会のような雰囲気。懇親タイムを挟んで、2〜3人のLTを行う形式でした。

乾杯!

司会の三瓶さんより挨拶があり、スタート!!

ここからは各LTの概要と筆者の感想をお伝えします。

【第1 LTタイム】

1.株式会社リクルートジョブズ 佐瀬さん

『新規アプリ開発☓ユーザー中心設計』

求職者向けアプリ『Job Quicker』の開発中のUXについてのお話でした。 調査を通して、求職者の具体的な状況をイメージし、ユーザーテストにより、結果を開発チームで共有し共通認識を持って開発できたとのことです。

お話を聞いて、特定の職種だけでなく、開発チームで共有して共通認識を持つという点、大切だと再確認しました。チームが同じ方向を向いていないと、なかなか優れたものが出来にくいものです。

2.株式会社リクルートジョブズ 広瀬さん

『ユーザーの心に刺さるためには - UX実践編』

アプリ『履歴書カメラ』のUX実践についての話でした。開発中、ユーザーインタビュー/アンケート・ユーザーテストを徹底的に繰り返し、結果、ユーザーが本当に欲しいと思う機能ができて、口コミでアプリが広まっているとのことです。

口コミでアプリが広まるものが作れたというのは制作者冥利につきますね。是非、たくさんのユーザーさんに口コミしてもらえるようなサービスを作りたいものです。

佐瀬さん、広瀬さんとリクルートジョブズさんに共通しているのが、ユーザーのニーズを徹底的に調査すること。今後オウンドメディアに携わることがあったら、是非実践したいです。

3.面白法人カヤック 佐山さん

『最高の友情体験(UX)から考えるUI』

アプリ『僕らの甲子園ポケット』のユーザー同士の友情体験についてのLT。ユーザー同士が交流しながら、甲子園を目指すというUXを元にUIを作っているので迷わないものができますとのこと。

ゲームの中でユーザー同士がうまくコミュニケーションを取っていけるような工夫が随所にされていました。友情体験という言葉も印象的で、ユーザーさんのことを想って制作しているんだろうなと感じられ、胸が熱くなりました。

発表

【第2 LTタイム】

2度目のLTタイムは大学生のターンとのことで、大学生のお二人がLTしました。

4.株式会社LIG インターン 高木さん

『フロントエンジニアがUXについて考えてみた』

フロントエンジニアとして実装段階でUXについて考えたとのこと。ユーザーにポジティブな体験を与えられるようなプロダクトを作りましょうというお話でした。

サービスに対してポジティブな印象を持ってもらうにはUXは大事ですね。

5.東京工科大学 神谷さん

『落し物を防ぐIoTタグのUX』

アプリ『MAMORIO』でユーザーテストをやってみたら、ユーザーの使い方は想像と異なっていて、物をなくした時に教えてもらうために入れていた。結果を受けて、もっと気の利いたアプリにするために現在も改善中です。

IoTが大好物で無くし物が多い筆者。このサービスは個人的に使ってみたい!と思いました。作り手側が知らない使い方を知るためにはユーザーテストは欠かせないものですね。

【第3 LTタイム】

6.エムスリー株式会社 堀さん

『先を行くユーザーさんにアンケートでできる定性調査を』

ユーザーが医師でユーザーテストもお金がかかる。個人的に医師の知り合いをつくり、ニーズを探ったところ、ユーザーがProttを作っており、先を行っていた。顕在化していない潜在的ニーズを探るため、アンケートする予定ですとのお話でした。

個人的にかなり近い業界にいたため、医師のニーズをヒアリングすることの難しさは重々承知しており、頷きながら聞いておりました。顕在化したニーズに対しては、医師のように賢い人達だと自分でつくってしまうので、webやアプリのプロとしてはユーザーが気づいていないものを探らないといけないですね。

7.スターツ出版株式会社 豊岡さん

『エンジニアがUXに興味を持った経緯と初期衝動』

前職の女性向けキュレーションメディア運営での経験をLT。UX MILKに出会い、「ユーザーが求めている機能は何か?」「ユーザってどんな人?」と思い、座談会を企画。生でユーザに会うことの大切さを実感しました。中の人になるとユーザに戻れなくなる、ユーザに会ったことでできた課題をタスクに落とすとき自信が生まれたのとサービス全体に対する愛を実感したというお話でした。

自分が担当しているサービスへの愛情を持つのはとても大切なことです。ユーザーさんと接触することは、ユーザーニーズを探ることはもちろんですが、自身のサービスに対する愛を再確認する意味でも重要です。

8.須藤さん

『ユーザとの「初めまして」をより良くするために。』

アプリのチュートリアルでの工夫についてのLT。チュートリアルはないのが理想的。一度に全部は見せないが、最終的にどうなるかを見せるようにしました。進捗を示し、いつ終わるか分かるようにするのと、チュートリアル不要な人には中断できるようになど工夫していますというお話でした。

アプリのチュートリアルを作ったことがないので、完全にユーザー視点になってしまうのですが、アプリをダウンロードした直後はアプリを使いたくて仕方がないので、長々しいチュートリアルは確かに鬱陶しいです。進捗を示すなど、わかりやすいチュートリアルには共通点があるなと実感しました。

終わりに

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以前、医師の求人サイトの運営をしておりました。今回、その頃にいつも考えていたことや逆に「あの時、こうしておけばよかった」と目からウロコが落ちるような発見がたくさんありました。また、自社サービスの運営がやりたいという想いがふつふつしてきております。

UXの理論だけが書かれた書籍はなかなか難しく、頭に入ってきにくいですが、各自のLTは実体験に基づいたもので、具体的な事例です。具体例を知ってから、また理論に戻るとすんなり理解できるのではと感じました。

今度は登壇で参加できればと思っております!


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