【UXの迷信】UXとユーザビリティは違う?

Zoltán Kollin

Zoltánはウェブアプリケーションやインターネットを愛してやまない、Mito(ブダペストの広告代理店)のUXデザイナーです。

この記事はUX Mythsからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Myth #27: UX design is about usability

UXデザインを考えるということはプロダクトを「使えるもの」にするということだけではありません。ユーザビリティはユーザーの目的を達成しやすくするものですが、それ以上にUXは人に喜びと有意義な体験を与えるものなのです。

良いデザインは快適で、思いやりのある作りでユーザーを幸せにし、ユーザーを夢中にさせてくれるものです。例えばそれはゲームなどで得られる体験にも似ています。ゲームではなくとも、例えばBlackberryでの味気ない正常な動作よりも、iPhoneでの愛嬌ある誤動作のほうが愛せる気がしませんか?

良いデザインは快適で魅力的である

・「エクスペリエンスデザインの進化の現過程においては、満足感はもはや当たり前であり、喜びこそがゴールである」とStephen Andersonは言います。彼の素晴らしいプレゼンテーション『Seductive Interactions』と『Creating Pleasurable Interfaces』をご覧ください。

・「UXはユーザビリティのようなものではなく、フィーリング的なものです。ここでの目標は幸福度を創出することです。人々にあなたのプロダクトを使う前も、使っている時も、使った後も、ハッピーでいてほしいのです。(中略)ハッピーになってもらうということに集中すれば、ユーザビリティやUXや偉大さはひとりでについてくるものです」―The Battle Between Usability and User-Experienceより

・「アプリやウェブサイト、ブランドでパーソナリティを示すことは、観る者にあなたが創ったものだということを気づかせ、あなたに共感を抱かせるための非常にパワフルな方法です。人々は実際に存在する人と関わりを持ちたがるものであり、ビジネスとは人々の集まりに過ぎないということを私達は忘れがちです」―Emotional Interface Design: The Gateway to Passionate Usersより

・Andy Buddは多くの例を提示し、ユーザーをウェブ上で魅了する方法(例えばお客様の声、人気度や面白さ、ミステリアスな部分など)を紹介しています。―セダクティブデザインのスライド動画、または忙しい人のためのまとめ

・この言葉の人気が出たのはまだ最近ですが、「セダクティブ(=魅力的な)インターフェース」というフレーズ自体は最初にマイクロソフトが1994年に造語したもので、ユーザビリティの第一人者Jakob Nielsenも1996年に議論していました。―Seductive User Interfacesより

良いデザインは遊び心で溢れている

・良いデザインはエンゲージメントを呼び起こします。時には事を難しくしたり、使いやすさを犠牲にすることも意味します。「私達は皆ユーザーフレンドリーさやユーザビリティについて話しますが、やりすぎるということは可能でしょうか? 実際には文脈にも寄りますが、答えはイエスで、あまりにも何かを簡単にし過ぎてその価値がなくなることはあり得ます」―Can you have too much ease-of-use?より

・「人間の脳は遊びが好きです。誰かの生活に遊び(または少なくとも遊び心)を盛り込む事ができたなら、その人はファンとなるのです」―Creating playful users...より

良いデザインは無我夢中にさせてくれる

・人は完全に集中すると、パフォーマンスのピークとともに快楽感を経験し、何時間もの時間が数分のことのように感じます。これを「フロー」状態にあるといいます。Trevor van Gorpはそのフロー状態を創り出すようなデザインについて議論します。―Design for Emotion and Flowより。彼のプレゼンテーションもご覧ください

ユーザビリティの専門家であるDana Chisnellは、良いデザインとは苛立ちをなくすだけのものではなく、プロダクトがポジティブな感情を呼び起こすもので、思いやりがあって、ユーザーをエクスペリエンスにどっぷり浸らせる(例えばNetflixやTripIt.comのような)ものでなければならないと言っています。Beyond Frustration: Three levels of happy designより

ユーザーにとって優れたデザインのプロダクトが持つ意味とは

・意味のあるプロダクトとは、ユーザーにとって個人的な親しみを持つことができ、ニーズに響き、それぞれの思う価値と合致します。このレベルに到達できる企業はほとんどありません。「プロダクトは美しく使いやすくあることはできるが、まだ意味合いの部分が欠けている」―Stephen P. Anderson

・「意味とは観客、ユーザー、顧客との最も深いつながりです。意味は人と人の間、人と物の間、人と場所の間などで根付き、見えないつながりの最も深い部分なのです」―Designing for Meaningful Experience―Nathan Shedroff

・どんな種類の意味あるエクスペリエンスというものを人は評価するのでしょうか。成果、コミュニティ、創出、悟り、自由、等々―何千ものインタビューに基づいた『Making Meaning』の著者が集めたthe 15 most frequent meaningsをご覧ください。

UXとユーザビリティの違い

The User Experience Pyramid ― Stephen P. Anderson

The User Experience Honeycomb ― Peter Morville