【イベントレポ】ゆるく学ぶUXイベント UX JAM 8

豊﨑 諒

IT会社の企画職。The Tofu Projectにも所属している。 大学在学時から、街コンからカンファレンスまで幅広くイベント運営を行う。 幼少期はタイのチェンマイで育つ。旅をすることを好み、現在35ヶ国目。 何よりもうさぎが大好き。うさぎのことなら聞いて下さい。

uxjam8_speee

本記事はイベントの参加者さまの寄稿記事になります

4月27日に開催されたUX JAM 8に参加してきました!

UX JAMは8回目の開催とのことでしたが、私自身は初参加だったのでワクワクしながら会場へと向かいました。他には学生向けや女性スピーカー縛りのイベントも実施されているらしいですね。

さて、肝心のLTのご紹介です。

1. 株式会社サイバーエージェント 志甫侑紀さん
"ニュースメディアSpotlightでのUX"

コアバリューに対して一貫性をもつ大切さについてお話しされていました。ユーザーに何のために使ってもらうのかを突き詰めて、それをもとにUXを作ります。意外と認識されていないのは、UXは常に変化していくものであるということ。したがって常に仮説をもって、トライ&エラーを繰り返していく必要があります。終わりなどはなく、これからもずっと改善を続けていくのがUXなんですね。

Spotlight:http://spotlight-media.jp/

2. 株式会社ookami 安部昌乗さん
"役に立たないペルソナ失敗談"

株式会社ookamiは、「PLAYER!」というライブでスポーツを楽しむアプリを提供しています。なんとアップルが選ぶBEST OF 2015アプリに選ばれています。しかし以前に安易なターゲット設定をしてしまった結果、ペルソナユーザーがどのようにサービスを楽しむかを描けておらずペルソナ作りに失敗されました。

経験された失敗からペルソナのためには理想のストーリー作りが大切であることを思い知ったそうです。安易に根拠が薄いターゲット設定をするのではなく、入念に描いたストーリーの随所からタッチポイントを見つけてどのようなUXが適切なのかを分析すること大切です。

PLAYER!:http://www.playerapp.tokyo/homepage

3. 株式会社リクルートジョブズ 大草真紀さん
"小分けプロダクトではっきりターゲティング!"

フロム・エーナビをたくさんの方に届けようとした際、壁にぶち当たったそうです。それはカスタマー層が多岐にわたっているため、層別のUX提供が難しいということ。例えば高校生は初めてバイトをする子たちが多いため、不安を解消するコンテンツを提供する必要があります。カスタマーを一括りにしてしまうと相反するニーズが発生してしまうため、プロダクトを小分けすることにされました。

個別にUXを出しわける方向性に変えたことで、進め方や手法が従来と変わりました。ファネル分析や行動データ分析ではなく、インタビューやアンケートでの分析も必要になったのです。無理にまとめようとせず小分けした結果として、総合的なプロダクト品質の向上に繋がったそうです。

フロム・エーナビ:https://www.froma.com/

4. ヤフー株式会社 竹中民男さん
"ビジョンとかミッションとか経営者だけのものではない話"

ヤフーは最近「UPDATE JAPAN」というビジョンを発表しました。しかしこれは全社や経営者だけが意識するものではありません。ビジョンやミッションをしっかりと一人一人に浸透させ、現場で活用していく必要があります。

プロジェクトチームは、目標設定を達成するために集まった人たち。その原動力には危機感、責任感、”やりたい”という想いが挙げられます。しかしずっと危機感を持ち続けることはできないですし、責任感があるゆえに冒険できないというジレンマも生じてしまいます。そうなると熱い気持ちが一番大切なんですね。1つのタスクをとっても目的意識によってアウトプットは全く異なるものになります。プロジェクトの原動力は熱い想いであり、その上で同じビジョンを達成するために1つの方向に向いていく。何事も未来をイメージして動くべきです。

5. HCD・UXリサーチャー 山口優さん
"ジョジョの奇妙な冒険からわかるUXを100%理解するためのインタビューポイント"

山口さんは難しい内容をジョジョに結び付けて分かりやすくプレゼンされていました。

インタビューをしただけでは体験をイメージしにくい、意味がよくわからないことが多いという問題にフォーカス。”調査が全ての要である”ということを強調されており、そのために必要な要素を解説されました。UXを構成する要素を全て踏まえたインタビューを行うことが大切です。そのためには考慮するべきポイントをチェック項目にすると、より良いUXを目指すことが可能になります。

これからインタビューを実施する予定がある方にとっては、良い勉強になったのではないでしょうか。

6. 株式会社Speee 神崎 正明さん
"ジブンゴトカのたいせつさ”

「自分事化できていますか?」と聞かれて「はい!」と即答できる人は少ないのではないでしょうか。男だけれども女性向けサービスを作っている、若者だけれどもお年寄り向けのサービスを作っている。そのような環境では、いかに共感力を高められるかが大切です。

下記は共感力を高めるために必要な要素です。

体験が重要
疑似体験をする、ユーザーを見る。

思考よりも感情
考えたことよりも感じたことが重要。表情、つぶやき、マウスのスクロールなどに着目すると様々な気づきが得られる。

思い込みを捨てる
選択的認知の問題であり、KA法やメンタル法。

様々な視点をもつ
町内会の集まりにあえて参加することによって中高年の普段の生活が分かる、子供と一緒に遊ぶことによって共感の瞬間を体験するなど、ユーザーと直接会うことによって得られる気づきがある。

不動産売却・不動産査定「イエウール」:https://ieul.jp/
外壁塗装業者紹介「ヌリカエ」:https://nuri-kae.jp/

7. 株式会社ディー・エヌ・エー 飯島征士さん
"Anyca(エニカ)というサービス立ち上げの際、デザイナーとして最も心掛けたこと"

使いやすいの前に”使いたい”かどうかを考えることが大切。できたものが”使いたい”と思えないものだと、使うという第一ステップを中々突破できません。3秒で決まると言われている第一印象を構成する要素の中で最も影響力があるのはデザインです。したがってどのような制作物も手を抜かず、高品質に仕上げるべきです。

AnycaはCtoCのサービスであるためオフラインの制作物が非常に多いとのことですが、1つ1つの物を徹底して手がけられています。Anycaのサービス色は、類似サービスの調査を行った上で市場の中の取りたいポジションを踏まえて色を選定し、ユーザーテストを重ねた上で決定されたそうです。サービス色を意識することは普段あまりないと思うので、大変興味深かったです。

Anyca:https://anyca.net/


以上、イベントレポートでした。全体ではこのようなトークと交流会が交互に行われ、非常に会場全体がワイワイと終始楽しい雰囲気でした!

2016-04-27 20.39.37

次回のUX JAM 9は、5月25日(水)を予定しています!詳しくはこちらのイベントページをご覧ください。


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