Python にはインタラクティブシェルを用いる方法と、ファイルにプログラムを記述してから実行する方法があります。それぞれ手順を説明します。
もし Python がインストールされていない場合は、こちら(Windows PCの場合)を参考にしてください。
インタラクティブシェルを使用する
インタラクティブシェルでは、対話的に(インタラクティブに)命令を入力、実行する方法で、1行から数行のコマンドを入力し、Enterキーで実行する度に結果が表示されるものです。後述するファイルに記述する方法に比べると、長文のプログラムを実行するには向きませんが、ちょっとした確認や学習用には簡単で重宝します。
スタートメニューよりコマンドプロンプト(Mac PC の場合はターミナル)を立ち上げ「python」と入力し、実行してください。図1のように表示されたら、Pythonのインタラクティブシェルを起動できました。
ここで、
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>>>print ("Hello World") |
と入力し、Enterキーを押してください。
1 2 |
>>>print ("Hello World") Hello World |
と表示されたでしょうか。
ここでもう少し、複雑なプログラムを実行してみます。
1 2 3 |
>>>for i in range(10): ... print (i*i) ... |
この3行を入力してみてください。なお、2行目の print の前は Tabキーを入力し、3行目は何も入力せず Enter キーのみ押してください。また2、3行目の文頭の「...」は自動的に入力される部分です。実行すると、以下のような結果が表示されます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 |
>>>for i in range(10): ... print (i*i) ... 0 1 4 9 16 25 36 49 64 81 |
0から9までの数値を2乗した値が順に表示されました。
プログラムをファイルに記述して実行する方法
こちらは、プログラムをテキストファイルとして記述し実行する方法で、他言語のプログラミング方法と共通のイメージです。プログラムは数十行でも数千行でも記述できるので、複雑なことをする場合はこちらの方法となります。
上記で試したプログラムをファイルに記述して実行してみましょう。まず、テキストエディタに以下のプログラムを入力してください。
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print ("Hello World") |
そして「test1.py」として保存してください。ファイル名は何でも良いですが、拡張子は必ず「.py」にします。実行する際はコマンドプロンプト(Mac PC の場合はターミナル)を立ち上げ、cdコマンドで上記ファイルを保存したディレクトリに移動します。そこで
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>python test1.py |
と実行すると、上記の例題と同様に
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>python test1.py Hello World |
と表示されます。
同様に2番目の例題も試してみます。ファイルに以下の通り入力して「test2.py」と名前を付けて保存します。
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for i in range(10): print (i*i) |
コマンドプロンプトにて実行すると、同様に0から81までの数値が表示されました。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
>python test2.py 0 1 4 9 16 25 36 49 64 81 |
まとめ
基本的な Python の実行方法は以上の2通りです。以降、複雑なプログラムを作成した際も同様に実行できます。
なお、Python ではプログラム実行前のコンパイル作業は必要ありません。書いてすぐ実行できる手軽さも、Python の魅力と言えるでしょう。