PRODUCT関数は、配列(指定した複数のセル)をすべて掛け算し、積値を返してくれる関数です。基本的な考え方は、SUM関数など同じです。また、SUMPRODUCT関数といった2つの関数を使用した応用計算にも用いられます。
ここでは、PRODUCT関数の基本的な使い方や押さえたいポイントについてご紹介します。
PRODUCT関数とは
PRODUCT関数は以下のように記述します。
「=PRODUCT(掛け合わせたいセル1, セル2, …セルn)」
例えば、セルB2とB3を掛け合わせる場合は、「 =PRODUCT(B2,B3)」といった式を入力します。また、B2〜B12の長い配列の積値を求める場合は、「=PRODUCT (B2:B12)といったように、「:」(コロン)を記述して式を作成します。
特定の配列とそこから離れた箇所にあるセルを掛け合わせたい場合は、「=PRODUCT(B2:B12, B23)」といったように「,」(カンマ)で区切ることで対応できます。
PRODUCT関数の使い方
図1の表の利益額の求め方を例にとって、PRODUCT関数の使い方を説明していきます。
利益額は「売値」×「利益率」×「仕入れ量」で求めます。手順は、以下の通りです。
- E2セルに“=PRODUCT(”と入力する
- B2~D2セルをドラッグする
- Enterキーを押す
このような具合でPRODUCT関数を使用すると、特定セルの積値を求めることできます。
また、E3、E4、E5も同様にして積値を求めようとする場合、オートフィル機能が有効です。オートフィルとは、例えばE2を選択したときに表示される枠の右下にある■をE5までドラッグすることで、E3、E4、E5に各行のB列〜D列を参照したPRODUCT関数が適用され、自動で積値を計算してくれる機能です。
まとめ
PRODUCT関数のような式を入力する際にミスがあると、たいていの場合セルに「#VALUE! 」が表示されます。その場合は、参照先の配列やセル内の文字列やスペースに問題がある可能性が高いです。「#VALUE! 」が表示されたら、参照先の配列やセルを見直しましょう。
PRODUCT関数は、単価の計算や施策の効果検証の際に用いることが多いので、基本ポイントを押さえておくと、データの管理に役立ちます。