似ているようで全然違う、UXデザインとUIデザイン

Amanda Cline

Amanda氏は、Xicom Technologies Ltd.のアプリディベロッパーとして働いています。

この記事はUsabilityGeekからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

The Difference Between UX And UI Design (2015-08-17)

何度、私たちは「Webデザインは死んだ」という言葉を聞いたでしょう? この言葉は衝撃的ですが、もともとは「Webデザイン」と呼ばれていた専門職が、近年はデザインという1つの技術だけでなく、一人を雇ったところで現実的にカバーしきれないほどの多くの技術を内包するという状況から生じました 。それだけではなく、Webデザインの専門家は、彼らが働いている業界業種のニーズを理解する必要があります 。たとえそこが印刷業界やテクノロジー会社、またはプロダクトの製造部門であったとしても。近年の、モバイル画面における優れたユーザーインターフェース作成に焦点を当てた技術志向の企業の流入を考慮すると、「Webデザイナー」としてあなたの役割が何を伴うのか理解することが、避けられなくなりました。

このシナリオで、私たちは仕事内容からは、もはや単なる「Webデザイナー」ではなく、UXまたはUIデザイナーのスキルを要求されていることに気づきます。残念ながら、これらの用語は同意語として使われることがとても多いので、就職希望者を日々混乱させています。

ユーザーインタフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)のキーとなる違いを学ぶことは、正確な仕事の役割を定めるのに役立ちます。まずはじめに、あなたが2つの「Webデザイン」に対してより理解を深めることができるよう、UXとUIを別々に解説していきます。それでは、学ぶ準備ができたら、早速見ていきましょう!

UXデザインを理解する

UXは、専門家が企業や製品、またはサービスからユーザーが得る全体的なエクスペリエンスを強化することに取り組むWebデザインの領域です。Webサイトに関して言うと、UXはWebサイトのコンテンツ、それをサポートするシステム、構造とデザイン(UIも含みますが、限定されません)に関係があります。優れたUXは、ユーザビリティおよび製品とユーザー間のインタラクションの改善といった、使いやすさを向上させるための施策を通して、ユーザー体験を顧客満足と顧客ロイヤルティの向上につなげます。

UXデザイナーの任務を知る

感情のためのデザイン」にもあるようにUXは無視できないものです。人々が特定のデザインについて感情的になる傾向があるということを知っていることは、驚くべきことでありません。このため、UXデザイナーは、サイトのユーザー(そして見込みユーザー)を理解し、ペルソナを作成し、ユーザーストーリーを決めてプロトタイプを開発し、そしてユーザーテストを行うことに関心を持ちます。

例えばあなたが、人気のメールマーケティングソリューションのMailChimpを利用したとき、段階的なガイダンスでサイト全体を網羅できる、全く新しい世界に気がつくでしょう。MailChimpサービスを利用し始めたあと、あなたはフォームやフォームの挙動の改善に関する事例と便利なコツをすぐに把握することができます。あなたのモニターには目を引く通知が現れ、メールマーケティングで製品/サービスを売り込むためにするべき重要なことを忘れることはないでしょう。これは一例に過ぎませんが、ただキレイなUIのプロダクトを提供するだけではなく、ユーザーのインタラクションなどもすべて考慮したユーザー体験がデザインされた好事例と言えるでしょう。

UXデザインとマーケットリサーチを混同することは、完全に「アウト」

UXデザイナーとして、あなたはなんらかのゴールを達成することになりますが、その仕事の内容をマーケットリサーチャーのものと混同してはいけません。UXデザイナーは様々なアプローチを試しますが、それは全てユーザーの多くが直面する何らかの課題を解決するためにあるべきです。更に、UXデザイナーは、製品に論理的な流れがあることを確認する必要があります。そのためにUXデザイナーが使う人気の方法の1つが、クライアントが彼らのWebサイトを通して提供する製品に対するユーザーの行動を観察するために対面のテストを行うことです。UXデザイナーは、良いUXを実現するために言語的・非言語的な要素を共に磨き上げ、改善していきます。またこれとは別に、UXデザイナーは理想的なWebサイトを作成するためのモックアップやワイヤーフレームなどを作成します。

UIデザインについて理解する

「従来の」Webデザインの実践と思われているにもかかわらず、UIデザインが、多数の誤解をもたれるのを目の当たりにしてきました。UIデザインは基本的に、製品の全体的な体裁・外観・感触とインタラクティビティを改善することに集中します。このように、「ユーザーインタフェース」という用語は、ユーザーと製品(例えばWebサイト)がお互いとやり取りをする手段を指します。

UIデザイナーの任務を知る

UIデザイナーとしてのあなたの役割は、基本的にはグラフィック/視覚に関するフロントエンドのデザインに関する部分をこなすことです。あなたの役割は、製品の全体的なフィーリングと、それがWebサイト/Webアプリケーション上にどう配置されるかを改善していくことです。業務では、主にエンドユーザーが製品を操作するために使うページをデザインすることに携わります。これに加えて、作成されたUIが訪問者を案内するように導線設計されているかどうかを確認したりもします。

UIデザイナーの責務について語られるもののいくつかには以下のものが含まれます: UIプロトタイピング、ディベロッパーとの実行作業、デザイン研究、ブランディングおよびグラフィック開発、文書化およびユーザーガイド制作。最後に、UIデザイナーは、テストされ、出荷される具体的なものを作り出します。それがまとまったスタイルガイドの制作についてか、異なる視覚要素で完全な一貫性を維持することについてかに関わらず、UIデザイナーは、WebサイトのUIの範囲にあるすべてを引き受けなければなりません。

UXとUIとの類似点を忘れない

ここまでの本記事と同様に、UIがUXと重なっていることを忘れるほどに、UXとUIの違いを明確にして指摘することはとても簡単です。ただ実際には、UXとUIには共通する類似点もあります:

・主として顧客満足を向上させる目的がある

・ユーザーと、彼(女)と製品/サービス間にある相互作用へ焦点をあてる

・あらゆる製品に適用可能である

UXとUI - どちらがより重要か

有名なデザイナー兼専門家であるHelga Moreno氏の、人気の格言にはこうあります:

素敵であるが使うのが難しいものは、優れたUIと劣悪なUXの典型です。一方、非常に利便性が高い、外観が酷いものは、優れたUXと劣悪なUIの典型です。

昨今では、UXとUIの両方が製品(今までの例に則るならば、Webサイト)の成功のために重要であることは明らかです。両方の役割がまだ誤解されて、誤ったまま追求される一方、あなたがこの2つのいずれかを調べているのなら、あなたはどちらがより重要か、という判断をするべきではありません。

技術を学ぶとなると、UXとUIデザインのすべての要点を理解することができるインタラクティブなレッスンとブートキャンププログラムを提供する機関がいくつかあります。そして忘れてはいけないのは、便利な無料オンラインのリソースもたくさんあることです。学習の構造化アプローチといった、よりアカデミックなものを好む方は、UXとUIの概念を使うWebサイトのデザインを深く探求するために、Udemy、UdacityとTuts+のような人気のオンラインプラットフォームを利用するといいでしょう。

また、もしもあなたがUXデザインの分野で「うまくやる」方法を知りたいと思うなら、Leah Ryz氏の記事「From UX-ling To UX Swan – How To Make It In UX With No Experience」をご一読ください。もう一つのおすすめ記事は、UXデザイナーに転身したかったUIデザイナーとしての自身の経験を記載したNadim Farah氏の五部からなる記事です。パート1はここから見ることができます

UXはUIではない。2つの原理は(わずかな)共通の形式をもっているけれども、明確な違いがあることを忘れないでください。


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