ケーススタディ:UX Boothのユーザビリティテスト

Marli Mesibov

Marliは教育とゲームを愛するコンテンツ戦略家です。彼女の仕事の領域は、ゲームデザインとウェブアプリ、そしてモバイルです。MarliはTwitterで、UXデザインや文献、Muppetsの考えをシェアしています。

この記事はThe UX Boothからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Usability Testing UX Booth: How We Did It

私たちは新しいホームページデザインの準備がすべて完了し、公開を心待ちにしていました。チームは初公開の計画について議論し、デザインを公開する前にデザインテストを行ったほうが良いという結論に達しました。そうして、私たちはユーザー中心設計に重点的に取り組んだのです。タイミングよくテストを行う必要があるという問題がある一方、まだ新しいホームページが読者に素晴らしい体験を提供するという確信を持つための、十分な情報を集めている段階でした。

信じられないかもしれないですが、UX Boothはごく少数のスタッフで運営しています(私たちの紹介ページを見てください)。そして、UX Boothでの仕事に加えて、スタッフ全員がUXの分野でフルタイムの仕事をもっています。そのため、ユーザビリティテストの作成や参加者の募集、モデレート、分析を忙しいスケジュールの中で行うことは、タスクが多すぎると思われました。さらに、新しいホームページを急いで公開しなければいけないというプレッシャーも感じていました。そこで、今回はそのときの経験を共有したいと思います。

もちろん、テストの実施にはさまざまなアプローチ方法があります。いくつかの記事を見て、以下のようなものをおすすめします。

しかし最終的に、モデレートの作業はまだ時間がかかりそうでした。そこで私たちは発想を得るために、自分たちで用意したComplete Beginner’s Guide to Researchを参考にしました。

UserZoomを使う

私たちはUserZoomのチームを長年知っており、彼らの記事のトピックスの内いくつかを議論しました。そして議論した記事を、UX BoothのComplete Beginner’s Guide in 2016で取り上げました。私たちは議論した記事について、以下のように述べられました。

嬉しいことに、あなたが必要なあらゆるものがUserZoomにはあります。モデレートされていてもされてなくても、ユーザビリティテストやモバイルとデスクトップ両方に対する遠隔テスト、ベンチマークテスト、カードソート、ツリーテスト、数量調査、ランキング。これらすべてがUserZoomに揃っています。このあらゆる機能を持った強力な製品について期待しているかもしれませんが、ただ残念なことに膨大な量を学ばなければならない上に価格も高いです。しかし予算がある組織にとっては、UserZoomは間違いなく効果的な選択でしょう。

幸いにも、私たちにとってUserZoomのチームは素晴らしいものでした。Alfonso氏とPhil氏はセットアップを、Ann氏はいつも私たちの質問に答えて助言を与えてくれました。たったの2週間という短期間で、私たちはテストを準備して参加者を募集し、結果を得て分析することができました。

テストプロセス

どのように進行したかを、1つずつ説明していきます。

1日目:UserZoomを検討する以前に、私たちUX Boothのチームは目標を話し合いました。そして5つの導入の質問と、現在のホームページに関する6つの質問、そして新しいデザインに関する6つの質問を明らかにしました。

3日目:質問をまとめるために、UserZoomにアクセスしてテストのセットアップを手伝ってもらいました。やってみると、とても簡単だということがわかりました。私たちは「アジャイル型ユーザビリティテスト(Think-Out-Loud)」の使用を決定し、下記のサイトにある一連の簡単なステップを通してテストの準備を行いました。

  1. テストのタイプを選択します。私たちの場合はアジャイル型ユーザビリティテストでした。
  2. デスクトップまたはモバイルなど、被験者がテストへのアクセスに使うと思われるデバイスを選択します。
  3. プロジェクト名を付けて、テストの目標を記述します。これにより、自分たちの目標を確認することができます。
  4. 参加者の探し方を選びます。私たちの場合、自分たちで募集をしていましたが、UserZoomも参加者を見つけるためのオプションを提供しています。
  5. ユーザーのプロフィールを明らかにします。対象となるペルソナや閲覧者の区分がいくつかあると便利です。
  6. タスクと質問を加えます。
  7. 参加者の視点から、テストの見直しとプレビューを行います。
  8. テストを実施します。

これらすべてのプロセスにかかる時間は30分以内でした。

4日目:参加者の募集が終わってから、私たちはテストの実施に向けて動き出しました。参加者の募集はツイートをいくつかするという形をとり、またリニューアルの実施を知らせる記事も更新しました。

8日目:それから4日後にテストを実施して、告知の記事に反応してくれたボランティアの被験者とテストを共有しました。テストは一週間行いました。UserZoomには感謝しています。Ann氏はテストの実施を見ており、テストがどのように進んでいるか確認しながら、私たちが知らなかった機能をいくつか指摘してくれました。

15日目:1週間後、テストの結果が出ました。モデレートの必要はありませんでした。なぜなら、インタラクションの映像記録と音声記録をUserZoomが行ってくれたからです。また質問に対して記述で回答する部分を、見やすいExcelのドキュメントに変換もしてくれました。

一番良かったところですか? 回答を見直して結論にたどり着くのにたった2週間しかかかりませんでしたし、結論はさまざまなものがあり、そのどれもが役に立ちました。元々考えていた施策のいくつかは効果がないということがわかりました。

たとえば、私たちの新しいデザインでは、トピックスごとに記事が整理され、UXのトレンドやサブカテゴリーに関連した最新の記事をより簡単に見つけられるようになっていました。しかし変更の提案をしていたエリアの中で、期待していたほど便利でなかったところもありました。テストの結果は、ナビゲーションの欠点を見つけるのに役に立ち、またテキスト量が足りないと、新しいホームページは大変な混乱を招く可能性があると指摘されました。

では、第2ステージに進みましょう。フィードバックを利用してデザインを更新し、そして公開する段階です。

簡単で便利に

理想的なのは、新しいデザインのテストは簡単に行えるようにして、価値のあるフィードバックを提供することです。私たちはUserZoomによって、使えるものが限られて、忙しいタイムスケジュールの中でもその両方を実現することができました。個人的な体験や読者の話に基づいて言う前に、私たちはUserZoomをおすすめします。そして今では、私たちUX Booth自身の経験に基づいて今まで以上にUserZoomをおすすめします。

何よりも、読者の皆さんからのインプットをもとにして作った、新しいホームページのデザインを楽しみにしていてください。まもなくお披露目です! 


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