Excelの基本関数の1つであるAVERAGE関数の使い方について説明します。AVERAGE関数とはその名のとおり、選択した範囲の平均を手軽に求められる関数になります。
そもそも平均の求め方って?
平均の求め方を復習します。
A君(90点)、B君(80点)、C君(75点)のテストの点数の平均を求めたい場合は以下のように計算します。
(90+80+75)÷3=81.67点
3人の合計点を出して、人数で割る、これが平均の求め方です。AVERAGE関数はこの計算を行う関数となっています。
AVERAGE関数の求め方
上の図のように、A1~C3の数値の平均をD3セルに出したいときに四則演算を利用すると
=(A1+A2+A3+B1+B2+B3+C1+C2+C3)/9
と長い数式になってしまいます。これをスマートにさせるためにAVERAGE関数を利用します。
1. D3セルを選択し、「=AVERAGE(」と入力します。
2. A1セルからC3セルまでドラッグして範囲選択します。
3. Enterキーを押します。
このようにすると、D3セルには=AVERAGE(A1:C3)と表示され
=(A1+A2+A3+B1+B2+B3+C1+C2+C3)/9
と同じ結果が表示されます。
SUM関数同様、異なる2つの範囲の平均を求めることも可能です。使い方はSUM関数と同様に「,(コンマ)」で区切ります。この計算結果は=(A1+A2+B3+C3)/4と同じです。
小数点以下の数字に注意しよう
AVERAGE関数を使う場合、整数のみのデータの平均の算出結果が割り切れず小数点以下の数字を含むことが多々あります。小数点以下を自動的に四捨五入して整数として表示するExcelの便利機能が働くこともありますので、小数点以下の数字の取扱いについては注意するようにしてください。
小数点以下の数字はここをクリックすることで表示させることが可能です。
まとめ
・AVERAGE関数は範囲内の平均を求める関数
・算出後の小数点以下の数字の取扱いに注意する