パッケージ管理システム「yum」を使ってインストールしたパッケージのアップデート方法を紹介します。
【yum check-update】アップデート可能なパッケージ一覧を表示
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$ yum check-update |
アップデート可能なインストール済のパッケージを一覧で表示します。「yum list updates」でも同様の結果となります。
「grep」コマンドを使い以下のように、アップデート可能なパッケージを検索することもできます。
(例)PHP関連パッケージでアップデート可能なものを表示
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$ yum check-update | grep php |
【yum update】パッケージをアップデートする
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$ yum update [パッケージ] |
指定されたパッケージをアップデートします。パッケージを指定しない場合は、全てのパッケージがアップデートされます。
ただし、全てのパッケージをアップデートすると、現在動作中のプログラムにまで影響を与え、予期しないエラーが発生することがあります。
特定のパッケージのみアップデートしない
これを避けるためには、アップデート不要なパッケージを指定すると良いでしょう。
これにはコマンドラインで指定する方法と、yumの設定ファイル(/etc/yum.conf)で指定する方法の2つがあります。
コマンドラインの場合は、以下のように「-exclude」オプションをつけます。パッケージの指定には、ワイルドカード「*」が使えます。
(例)PHP関連をアップデートしない場合
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$ yum update --exclude=php* |
yumの設定ファイルで指定する場合は、/etc/yum.confに以下のような設定を追加します。
(例)PHP関連をアップデートしない場合
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exclude=php* |
コマンドラインの場合は忘れてしまう可能性があるので、特に理由がない場合は設定ファイルに追記したほうが良いでしょう。