パッケージ管理システム「yum」にRemiやEPELといった外部リポジトリを追加する方法を紹介します。
1. 外部リポジトリ(EPEL, Remi)パッケージを追加する
「yum」のデフォルトリポジトリのパッケージが古く、最新版のパッケージをインストールしたい場合には、RPMコマンドを使って外部リポジトリを追加します。
ここでは、外部リポジトリとしてよく使用されるRemiとEPELをCentOS 6に追加する例を紹介します。
1-1. リモートからリポジトリを追加
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#epelを追加 $ rpm -ivh http://ftp-srv2.kddilabs.jp/Linux/distributions/fedora/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm #remiを追加 $ rpm -ivh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm |
実際にリポジトリを追加せず、テストしてみたい場合は「--test」オプションを追加します。
*ダウンロードできない場合は、URLを変更してください
1-2. ローカルからリポジトリを追加
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#epelを追加 $ rpm -ivh epel-release-6-8.noarch.rpm #remiを追加 $ rpm -ivh remi-release-6.rpm |
「wget」コマンドなどでローカルにRPMファイルをダウンロードした場合も、リポジトリは追加することができます。
1-3. 設定ファイルを編集
リポジトリ追加が完了すると、/etc/yum.repos.d/以下にremi.repoとeple.repoという設定ファイルが生成されます。
この設定ファイル内で、デフォルトのインストールではRemiとEPELが無効になるように、「enabled=0」となっていることを確認します。
インストールする時は、以下のようにリポジトリを指定します。
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$ yum install -enablerepo=remi php |
2. 補足:EPELとRemiとは?
EPELとRemiリポジトリは、 RHEL(Red Hat Enterprise Linux)やCentOSなどのRHEL互換OS上で利用する外部リポジトリです。
CentOSの公式リポジトリは、パッケージ数が少なく、最新版が用意されていないことが多いので、これら外部リポジトリを追加することが多いです。
特徴として、EPELはエンタープライズ向けで信頼性が高く、Remiは最新バージョンのパッケージが豊富といった特徴があります。