Excelのネストについて説明します。ネストというと聞きなれない言葉かと思いますが、関数の中に関数を入れることを関数のネストと呼びます。IF関数を使う際に良く使うのでしっかり覚えていきましょう。
関数のネストとは?
上の図の表は、試験及び再試で60点以上取ったものに合格、両方59点以下だった場合は不合格というようにした表です。D列に入っている数式はIF関数にIF関数をネストしています。
上の式ではまずB2セルについて判定しています。B2セルが60以上であれば合格、小さければ次のIF関数の判定に移る、という関数になっています。佐藤さんは試験の段階で80点を取ったので合格ですね。
高橋さんは試験(B4の値)が60点より小さかったため再試を受けました。2番目のIF関数の判定に入ります。再試の点数であるC2の値が60点以上かどうかの判定です。高橋さんは60点より大きいので合格となりました。ここで60点より小さいと不合格ということになります。
関数のネストは頻繁に使うことになるので、少しずつ慣れていくことが大切です。
関数のネストのしすぎに注意
=DAY(IF(WEEKDAY(DATE($R$1,M$5,1))<VLOOKUP($J6,$AC$6:$AE$10,2,FALSE)+1,DATE($R$1,M$5,1)+(VLOOKUP($J6,$AC$6:$AE$10,2,FALSE)-WEEKDAY(DATE($R$1,M$5,1))),DATE($R$1,M$5,1)+(VLOOKUP($J6,$AC$6:$AE$10,2,FALSE)+5-WEEKDAY(DATE($R$1,M$5,1)))+2))
関数のネストは便利な機能ですが、このように関数のネストをしすぎると、後からメンテナンスをしようとしたりするときに関数の理解にかなり時間がかかります。非表示のセルを利用したりして、後からメンテナンスしやすいようにわかりやすい数式を作るようにしましょう。
(ちなみに上記の数式は指定した月の第1●曜日の日付を求める数式になっています)
まとめ
・関数の中に関数を入れることを関数のネストという
・関数のネストをしすぎるとメンテナンスのときに困るので注意する