長い期間、同じ行動を行うと習慣になります。ユーザーが、ログインするためにパスワードを入力することを続けると、習慣ができあがります。ところが、ユーザーがパスワードを変えると、予期しなかったログインエラーとなります。
ユーザーは、古いパスワードを入力することに慣れてしまっているため、パスワードを変えたことを忘れてしまうのです。エラーメッセージが出ると、ユーザーはパスワードの入力ミスだと思ってしまいます。これは不満と混乱を招きます。
新しいパスワードを入力することが、まだ習慣になっていないのです。ユーザーが必要としているのは、最近自分がパスワードを変えたことを思い出させるリマインダーです。ユーザーにエラーメッセージを見せるよりも、どのくらい前にパスワードを変えたか教えてあげましょう。これにより、ユーザーはなぜ古いパスワードでのログインがうまくいかないのか、気づくでしょう。
このリマインダーは、ユーザーが古いパスワードを入力したときだけ表示される必要があります。もしパスワードをミスタイプしたら、エラーメッセージを表示しなければなりません。
つまり、ユーザーが古いパスワードを入力したときにそれを検出するように、古いパスワードのハッシュ値を保存していなければなりません。
ユーザーがパスワードを変えたことを覚えていることは当たり前だと思うかもしれませんが、古い習慣はなかなかなくなりません。パスワードを入力する習慣は、変えようとする努力を意識的にするまで残ります。
エラーをリマインダーに変えることにより、ユーザーが新しいパスワードを入力する習慣を作るのを助けましょう。