この記事では、Adobe Illustrator CCでアピアランス機能を使用して、文字の縁取りを行う方法を解説しています。アピアランス機能で文字の色と縁取りの色を指定すると、後から変更になった場合編集しやすく、また綺麗に表示することができます。
STEP1:文字の入力
「テキストツール」で文字を入力します。(ショートカット:英数入力の状態で「T」)
「塗りと線の色はなし」にしておきます。
「塗りと線の色はなし」にする理由
後から文字の色を変えたくなった場合、アピアランスパレットの方が文字色を変更するのに手間がかからず、便利です。
また、文字の塗りを設定すると、表示上は後から設定したアピアランスパレットの色が優先されるのにも関わらず、設定した塗りの色は残った状態になります。その結果、印刷の際にオーバープリントで意図した色と違うものに仕上がってしまう可能性があり、それを防ぐために、塗りと線の色はなしで作成します。
STEP2:アピアランスで線の色を設定
上部メニューの「ウィンドウ」>「アピアランス」でアピアランスパレットを表示します。(ショートカットキーは「Shift+F6」)
パレット下部の左アイコンをクリックし、「新規線を追加」します。
新しい線が追加され、袋文字を作成することができました。
STEP3:アピアランスで塗りの色を設定
パレット下部のアイコンをクリックし、「新規塗りを追加」します。
これで、文字に色を塗ることができました。
STEP4:アピアランスパレットで塗りを線の上に配置
縁取りの線を太くした場合、アピアランスパレットで塗りより線の方が上に表示されていると下記のように文字がつぶれてしまいます。
アピアランスパレットで線を選択し、ドラッグで塗りの下に配置し順番を入れ替えます。順番をいれかれると、縁の線が太くても綺麗に表示されるようになりました。
また、アピアランスパレットの線の文字部分をクリックし、線パネルで角の形状を「ラウンド結合」にすると、綺麗に縁取りをすることができます。
おまけ
線の太さやスタイルが整って、もう修正することがなくなった際には
「上部メニュー」>「オブジェクト」>「パス」>「パスのアウトライン」
でアウトライン化をしましょう。
※アウトライン化をしないと、文字のサイズを変更した際に外の縁の線などが設定した線幅のまま(上記例ですと5ptのまま)拡大されてしまい、メインの文字に対して外線の比率がおかしくなってしまいます。