パワーポイントで資料を作る際、中身は1枚1枚違うけれども、例えばページ数やタイトルの場所など各スライドで既定とするものもありますよね。そんなときに「型枠」として、非常に役立つのがスライドマスター機能です。この機能を使うことで、1枚1枚体裁を細かく調整をすることは不要になります。
今回はスライドマスター機能の概要について説明します。
スライドマスターの構造について
スライドマスターは「表示」タブから、マスター表示の「スライドマスター」を選択することで表示されます。
選択すると左側のところに、いくつものスライドが表示されますが、この最も上のスライドがスライドマスターです。
スライドマスターを変更することで、基本的な体裁は各スライドに反映されます。ただし、スライドマスターの下のスライドで個別に変更した点については、スライドマスターに優先されるので、この点が注意が必要です。
なお、前述の各スライドには「タイトルスライド」や「タイトルとコンテンツ」などの、名称が設定されており、この名称は「新しいスライドを追加」や「レイアウト」などのコマンドを実施する際に選択するものに対応しています。
実際にスライドマスターを使ってみよう!
では次にスライドマスターの実践として、簡単な例を試してみましょう。
今回はタイトルスライドとタイトルコンテンツのみの体裁を整える場合です。
まず各資料のスライドの内容が分かるように、スライドタイトルとそのタイトルのところに飾りをつけます。このタイトルと飾りは各ページ共通なので、スライドマスター表示画面で設定してみましょう。
今回はタイトルスライドとタイトルとコンテンツの2種類のレイアウトなので、上の図のように「タイトルとコンテンツ」のマスタでタイトルに使うプレースホルダと飾りを設定したうえで、表紙は「タイトルスライド」マスタで個別に作成すると非常に簡単です。
つまり、「スライドマスタ」は全スライドに反映してしまうので、この場合は使わない方が便利な結果となります。