良いプレゼンをするのに一番大切なものの1つとして論理構成があります。筋の通っていない話ほど、わかりにくいものはありませんよね。
一枚一枚のスライドの完成度を上げるのも大切ですが、話の流れを時々振り返ることも大事です。逆に、話の流れを作ってから、スライドを作成する方が良い場合もあります。
話の流れを整えるのに役立つのが「アウトライン」機能です。
アウトライン機能とは
アウトラインとは「目次」のようなものです。目次には第1章があって、その中に、第1節…第x節と続いて、次に第2章が始まります。アウトライン機能では、スライドの中身よりもまず目次を作成することに集中できます。
アウトアイン機能の使用方法
アウトライン機能は[表示]タブから[アウトライン表示]を選択することで編集可能になります。
それでは実際に入力してみましょう。
「パワーポイントの使い方」というタイトルに対して、その話の柱(第1階層)の内容を5つ考えてみました。アウトライン部分でそれぞれの柱を入力したら、Enterキーを押して次に進みます。
その柱ごとに次々にスライドが作成されていきます。
次に各柱の中身(第2階層)を考えます。
例えば「グリッドとガイドを表示する方法」の中身を2つ考えたとします。「…方法」の末尾のところでEnterキーを押すと、次に新しいスライド(第1階層)が出来てしまいます。
ここでTabキーを押すか、[ホーム]タブにある[インデントを増やす]をクリックして下さい。
自動的に新しいスライドが消滅し、「グリッドとガイドを表示する方法」の中身(第2階層)を入力する画面になります。
そこで中身(第2階層)の記述を始めます。必要があれば、第3階層、第4階層とその中身をどんどん深めてもかまいません。
まとめ
このようにして大きな幹(第1階層)を定めて、それを段々と細かく分岐(第2階層→第3階層)させながら、論理を構築することができるのがアウトライン機能最大の強みです。
Wordや他のテキストエディタにもアウトライン機能はありますが、パワーポイントの場合は、アウトラインと同時にスライドまで完成してしまうところが優れている点ですね。