Pythonの組み込み関数any()とall()の使い方を説明します。
any()の使い方
any()は引数にiterable (リストやタプルなど、イテレータを取り出せるオブジェクト)を1つ渡します。その要素の中に1つでも真とみなされる値が含まれていれば True を返し、そうでなければ Falseを返します。
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any(iterable) |
下の例は真偽値、数値、文字列からなるリストを引数にany()を実行した結果です。
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a = [False, False] any(a) # False b = [False, True] any(b) # True c = [0, 0] any(c) # False d = [0, 7] any(d) # True e = ['', ''] any(e) # False f = ['', 'f'] any(f) # True g = [0, '', False, 7] any(g) # True |
False, 0, 空文字は偽とみなされるため上のような結果になります。
all()の使い方
all()もリストやタプルなどのiterableを引数として渡す点はany()と同様です。戻り値は要素がすべて真とみなされるとき はTrueを返し、1つでも偽とみなされるならば Falseを返します。
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all(iterable) |
下の例は真偽値、数値、文字列からなるリストを引数にall()を実行した結果です。
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h = [7, 'h', True] all(h) # True i = [True, 'i', 0] all(i) # False |