PHPの基本的な制御構造のうち、同じ処理を繰り返す「ループ」の一種であるdo while文について説明します。
do while文はwhile文とほぼ同じ用途の構文ですが、必ず１回は実行される点が異なります。
do while文の書式
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do { 実行内容 } while (繰り返し条件); |
while文の場合は、繰り返し条件が判定されtrueであれば処理が実行され。一方、do while文の場合は一度処理が実行されてから繰り返し条件が判定され、判定がtrueであればさらに処理が実行されます。
サンプルコード１
実際の動作をサンプルで確認してみましょう。
以下は、0から1ずつ加算されていくシンプルなプログラムです。
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$i = 0; // 変数$iに0をセット do { // 繰り返しの始まり echo $i; // $iの内容を表示 $i += 1; // $iに+1 } while ($i <= 5); // 繰り返し条件の指定<br> |
実行結果１
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1 |
01234 |
必ず１回は実行されるため、次の例でも少なくとも１回はechoが実行されます。
サンプルコード２
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<?php $i = 0; do { echo $i; $i += 1; } while ($i < 0); |
実行結果２
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1 |
0 |
上記のdo while文をwhile文に書き換えると、何も表示されなくなります。
サンプルコード３
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<?php $i = 0; while ($i <= 0) { echo $i; $i += 1; } |
実行結果３
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1 |
（何も表示されない） |
制御構造：break、continue
また、while文と同じく、繰り返しを終了するbreakや、繰り返しをスキップするcontinueを使うこともできます。
サンプルコード４
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<?php $i = 0; do { if ($i == 2){ // $iが2なら $i += 1; // $iを+1 continue; // 次の繰り返しを開始 } else if ($i == 4) { // $iが4なら break; // 繰り返し中止 } echo $i; $i += 1; } while ($i < 5); |
実行結果５
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1 |
013 |
"2"と、"4"以降（"4"と"5"）はechoされません。
繰り返し（ループ）は配列などに対して同じ処理を繰り返すときに使用する構文です。do while文はwhile文と異なり、処理を実行した後の繰り返し判定になるため、少なくとも１回は本体が実行されるという点に気をつけてください。
