メール配信に最適な日時はいつ? という質問をされることがよくあります。これは、当然ながらどんなお客さんに配信するかによると思います。しかし、皆さんはどこでテストを開始するべきかということをどのように決定していますか? 多くの人が研究を行い意見を出し合っていますが、この段階に移行するまでには時間がかかります。私たちは、複数の研究結果をまとめて、いつメール配信を行うべきかという点について最良の戦略を行うための包括的なガイドラインを提供してきました。
何曜日にメールを配信するべき?
皆さんは何曜日が一番辛いと感じますか? 火曜日ならば、そのように回答する方は皆さんだけではありません。月曜日に気分が落ち込む「ブルー・マンデー」という考えは誤りだとしてほぼ解消されてきましたが、複数の研究によると、私たちが職業的な、そして感情的なストレスを最も感じるのは火曜日であることが明らかにされています。おそらく、月曜日は「週末楽しかった」という余韻で乗り越えられるのですが、火曜日になると仕事という現実を実感し始めるからでしょう。
しかし、火曜日は、メールを配信するには最も良い曜日かもしれません。GetResponseによって行われた2013年度の人口調査によると、全メールの17パーセントが火曜日に送信されており、週の中で最もメールが送信されている日となっています。
火曜日に送信されたメールの全体的な開封率は約18パーセントで、その他の平日と比較して最も高い開封率となっています。興味深いことに、土曜日が最も開封率が高く、18.3パーセントとなっています。しかし、土曜日のメール配信数が少ないことを念頭に置く必要があります。この点を考慮すると、週の他の曜日に比べて、火曜日が最もメール開封率が高いということになります。
情報や知識を提供するメールは週の前半、アクションを求めるメールは週の後半に
メール形式でニュースレターやレッスン内容を配信したいと考えているマーケターには、火曜日がスマートな選択と言えるでしょう。必ずしもクリックを促す必要がないメールは、開封率の高い週の前半を利用しましょう。メールでは、更新情報を共有したり、ブログ記事を配信したり、また読者に新しい知識を提供しましょう。
しかしながら、もしクリックを促す必要がある場合や、オンラインセミナーへの登録やアンケートへの参加など、読者に何かしらのアクションをしてもらいたい場合は、週の後半にメールを配信する方が効果的でしょう。実際、CTR(コールトゥアクション)が最も高いのは週末なのです。週末はメール配信数が減少し、週のはじめに比べてメールに目を通す時間を確保することができるからです。
週末のように 、メールが読まれなさそうなタイミングにメールを配信した極端な例をいくつかご紹介しましょう。私たちは、年次報告を大晦日 (火曜日) に送信しました。開封率 (41.9パーセント) とクリック率 (21.5パーセント) は、私たちが送信した他のメールの大半ととほぼ同じでした。これは、読者がコンテンツに関心があれば、いつそのメールを送信するかということはそれほど重要ではないということを示しています。
メールを開封させたければ、午後に配信すべし
メールを配信する時間帯は、メールを配信する日と同じくらい開封率に影響を与える可能性があります。「午前中にメールを配信するように」と教えられた方もいるかもしれません。しかし、これはニュースレターやオンボーディングメールを配信するための最良の戦略とは言えない場合があります。
多くの人が午前中にメールをチェックしますが、通常は生産的なメモ書きで1日をスタートさせようとします。これはつまり、不必要なメールはゴミ箱に移動されるか、実際に読まれることなく保管されるということです。たとえ皆さんのニュースレターが読む価値のあるものであっても、読者が午前中の仕事のストレスと向き合っている状況にあって、読まれることなく見過ごされてしまう可能性があるのです。なぜメール開封率が実際には午後や夜に高くなるのかということは、これによって説明がつきます。
メールに返信させたければ、夜に配信すべし
Experianがクライアントに対するアンケート調査からデータを収集し、1日の中でメールを配信するのに最も良い時間を特定しました。その調査結果によると、メールの大半は午前8時から午後12時の間に送信されており、エンゲージメント率が最も高いのは午後8時から午前12時の間です。
こう考えてみてください。就業時間中は、終わらせなければいけない仕事がたくさんあって忙しいです。帰宅後に夕食を作った後、夜のくつろぎのひと時を過ごす前にその日の最後のメールをチェックする時間は何時でしょうか? それが、読者が皆さんのメッセージを読んでもらえるピークの時間帯です。
多くのメールは受信後1時間以内に開封されている
GetResponseが行った研究によると、メールはメールボックスに到着してから1時間以内に最も開封される確率が高くなります。その後は、メール受信から4時間後のメール開封率は5パーセント以下に低下してしまいます。24時間後には、開封率は1パーセント以下に低下します。皆さんが取るべき道は、読者がメールを読むことができる時間帯に限りなく近い時間にメールを配信することです。
ベストな戦略を実行するために、自社の顧客を理解しよう
これらの戦略は取っ掛かりとしては良いスタート地点ですが、皆さんの顧客の役に立たなければ、皆さんの役にも立ちません。まず、自分が誰に対してメールを作成しているのかを理解しましょう。読者はランチタイムにメールをチェックしたいと考えている忙しい起業家たちでしょうか? それとも毎日遅く帰宅する中小企業の経営者でしょうか? また、コンテンツはビジネスに関するものでしょうか? それとも、レジャーに関するものでしょうか? 皆さんの顧客のニーズにより良く応えるために、メールを配信するタイミングを調整し、顧客のスケジュールに合わせるようにする必要があります。
メールを配信するタイミングは、メールのライフサイクル活動にとって重要な要素となります。しかし、これらの戦略は取っ掛かりとしては役に立ちますが、各中小企業はそれぞれ個性や独自性を持っています。なので、何が皆さんにとって最も効果的に作用するかを特定するために、テストを行うことをおすすめします。数か月かかるかもしれませんが、時間をかけてメールを配信し、何が成果につながるかをじっくりと見極めてみてください。同じコンテンツで異なる広告活動を行い、どのスケジュールが一番良い結果を出すかを見てみましょう。最もクリック数が多いメールはメモを取り、新しいタイムラインに従ってその後の広告内容をメールで配信しましょう。